東急大井町線が急行を7両化します。あわせて2018年春にダイヤ改正を実施し、急行運転を増強。新型車両6020系も導入します。
6両から7両に増強
東京急行電鉄は、2017年11月4日から急行列車を6両から7両に順次増強すると発表しました。7両化が完了する2018年3月にダイヤ改正を行います。朝ラッシュ時の運転パターンを変更し、急行の運転本数を増加。日中時間帯は各駅停車も増発するとしています。
また、ダイヤ改正が行われる2018年春には、新型車両として6020系が導入されます。
田園都市線で導入される新型車両2020系をベースにした車両で、7両編成が2編成投入されます。
6020系には、空気清浄機ナノイーが設置され、座席はハイバック仕様に。全車両にフリースペースが配置され、ベビーカーや車椅子利用者は使いやすくなります。セキュリティ向上のため防犯カメラも設置されます。
各停2、急行1にする?
2018年3月ダイヤ改正の詳細は発表されていませんが、朝ラッシュ時間帯の運転パターンを変更して急行の運転本数を増やすということは、急行と各停の運転比率を変更することを意味しそうです。
現在、朝上りの大井町線は12分間に各停3列車と急行1列車が運転されています。列車の運転本数を変えないで急行を増やすなら、9分間に各停2急行1とする案が予想されます。この場合、無待避の各停がなくなり、全ての各停が途中待避をすることになります。
全体の運転本数を増やすなら、ラッシュ時の3分間隔を抜本的に見直す可能性もありますが、これまでの東急の発表では、ラッシュ時に「増発」するとの記載はありません。
8年で23%の利用者増
東急大井町線では、急行運転を開始した2008年度に401,458人だった1日の平均輸送人員が、2016年度には495,113人にまで増えています。8年間で23%も増加しているわけで、最近はラッシュ時の混雑が目立っていました。
そのため、急行停車駅のホームを延伸し、7両化を実施するわけです。7両対応のため、大井町駅、旗の台駅、自由が丘駅でホームが延伸されます。
路線全体の安全対策強化も進め、大井町線では今年度、荏原町駅・九品仏駅でホームドアの運用を開始します。また、踏切内を立体的に検知できる3D式踏切障害物検知装置の設置も増やすとしています。