東京メトロ「乗換時間60分」を活用しよう!6/6から新ルールに

銀座一丁目と銀座駅も新指定

東京メトロで乗り換えのルールが変わります。改札口を出る「乗換駅」での乗り換え時間が60分に拡大。虎ノ門駅と虎ノ門ヒルズ駅、銀座駅と銀座一丁目駅が乗換駅に追加されました。

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「改札口を出る乗換駅」とは

東京メトロには、自社線同士でも改札口を出ないと乗り換えられない駅があります。上野駅の銀座線と日比谷線や、渋谷駅の銀座線と副都心線、大手町駅の丸ノ内線と東西線などがその例です。

こうした改札外で乗り換える駅のうち、運賃を通算する駅を、東京メトロでは「乗換駅」として指定しています。「乗換駅」では、改札口を出たとしても、改札内乗換と同じ扱いとなり、乗り換え先で初乗り運賃がかかりません。

虎ノ門ヒルズ駅を新指定

この「乗換駅」について、東京メトロは2020年6月6日から新ルールを適用します。まず、同日に新規開業する日比谷線虎ノ門ヒルズ駅と銀座線虎ノ門駅を「乗換駅」に指定。両駅間の乗り換えは改札口を出る必要がありますが、運賃は通算します。

虎ノ門ヒルズ駅と虎ノ門駅は、地下通路で約450m、地上道路なら400mで繋がっています。10分程度で乗り換えられそうです。

虎ノ門ヒルズと虎ノ門駅
画像:東京メトロプレスリリース
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銀座駅と銀座一丁目駅も

同様に、銀座線などの銀座駅と有楽町線銀座一丁目駅を新たに「乗換駅」に追加します。こちらは地上の歩道を介した乗り換えとなります。

松屋銀座前から銀座メルサに至る中央通りのルートの場合、約200mの距離です。この最短ルートなら5分程度で乗り換えも可能です。

銀座駅と銀座一丁目駅
画像:東京メトロプレスリリース
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30分から60分に

多くの人に影響するのが、次の新ルールでしょう。同じく6月6日から、東京メトロ線内の改札外乗換時間を、従来の30分から60分に延長します。

「改札口を出る乗換駅」では、改札口を出てから60分以内に乗り換え先の改札口を通れば運賃が通算される、というルールです。

このルールが適用される「乗換駅」は、以下の通りです。

乗換駅一覧
画像:東京メトロプレスリリース

これら「改札口を出る乗換駅」では、いまのルールでは改札外に出ていられる時間が30分で、それ以上になると初乗り運賃が課されます。6月6日以降は、それが60分となります。

「改札口を出る乗換駅」は、渋谷、池袋、新宿三丁目、大手町などターミナルが多く、60分あれば、ちょっとした買い物や軽い食事も可能でしょう。

なお、上記の駅でも、改札内乗換ができる路線同士で乗り換える場合は、改札口をいったん出てしまうと、初乗り運賃がかかってしまいます。

乗換駅60分ルール
画像:東京メトロプレスリリース

ICカードならタッチだけ

「改札口を出る乗換駅」で運賃を通算させる場合、回数券を含む紙のきっぷの場合は、乗り換え時にオレンジ色の自動改札機へきっぷ・回数券を投入します。すると、放出口からそのきっぷ・回数券が出てきますので、受け取って、乗り換え先の自動改札機に投入します。

PASMOやSuicaといったICカード乗車券の場合は特段、気にすることはありません。いつものように自動改札機をタッチすればいいだけです。どの改札機でもOKです。定期券利用の場合は、途中下車自由なので、そもそも関係ない話です。

テレワークが広まり、通勤に定期券を使わない人が増えています。そうした定期券を使わない人は、この「60分ルール」を上手に活用したいところです。

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