新幹線で東京～山形を安く行く方法について、2024年の最新情報を反映してまとめてみました。山形新幹線「つばさ」の基本的な割引きっぷから、ややマニアな買い方までご紹介します。
東京・山形価格比較
最初に、東京～山形間を山形新幹線で旅行する際の価格をまとめて掲載しておきます。詳細は順に説明していきます。
| きっぷ | 価格 |
|---|---|
| 指定席通常価格 | 11,450円 |
| 自由席通常価格 | 設定なし |
| トクだ値1 | 10,670円 |
| トクだ値14 | 7,860円 |
| 株主優待割引 | 6,870円 |
| 週末パス（片道あたり） | 9,840円 |
| 宿泊ツアー | 往復18,000円～ |
えきねっと
はじめに、東京～山形間を走る山形新幹線の列車は「つばさ」号で、指定席の価格は11,450円（通常期）です。山形新幹線「つばさ」号に自由席はありません。
新幹線に安く乗る方法として、最初にチェックすべきなのはインターネットの割引です。東京～山形間を結ぶ山形新幹線では、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」で割引きっぷが発売されています。「えきねっと」は会員制ですが、年会費は無料で、誰でも登録できます。
「えきねっと」では、「新幹線eチケット（トクだ値）」という割引きっぷが販売されています。新幹線eチケットとはチケットレス特急券のことで、「トクだ値」はその割引きっぷです。
「トクだ値1」と「トクだ値14」があり、「トクだ値1」は前日まで発売、「トクだ値14」は14日前までの発売です。
期間限定で「トクだ値スペシャル21」という割引きっぷが設定されることもあり、21日前まで発売しています。ただし、現在、東京～山形間で普通車の「トクだ値スペシャル21」の設定はありません。
東京～山形間の普通車指定席の割引は以下のようになっています（通年同額）。
・えきねっとトクだ値1（つばさ）10,670円
・トクだ値14（つばさ）7,860円
グリーン車利用の場合は、以下のものがあります（通年同額）。
・トクだ値14（つばさグリーン車用）10,420円
えきねっとトクだ値は、いずれも「新幹線eチケットサービス」での扱いとなっています。インターネット（えきねっと）で購入し、交通系ICカードを登録すれば、そのまま新幹線の改札口を通過できます。紙のきっぷとして受け取って乗車することも可能です。
JR東日本株主優待券
JR東日本の株主優待割引券を利用すれば、1枚につき運賃・料金が40%割引になります。
・株主優待割引（普通車指定席） 6,870円
上記の価格は、いずれも株主優待割引券を利用した場合です。株主優待割引券は金券ショップなどで購入できます。現在は1枚3,500円程度で入手可能です。
株主優待割引券を3,500円で入手した場合、指定席が10,370円となります。
この場合、定価よりは若干安いですが、1,000円程度なので、手間がかかるわりに安くありません。「トクだ値」があれば、そのほうが安いです。
週末パス
やや裏ワザ的ですが、土休日の2日間で完結する往復旅行なら、「週末パス」を使う方法もあります。週末パスは8,880円で、関東・南東北のJR東日本が乗り降り自由。東京～山形間も往復できます。ただし、新幹線特急券は別に購入しなければなりません。
週末パスの片道分は4,440円で、東京～山形間の運賃（特急券除く）6,050円より1,610円安いです。すなわち、土休日で東京～山形間を往復するなら、片道あたり1,610円安く利用できます。
週末パスと正規料金の新幹線特急券を組み合わせた値段は以下の通りです。（週末パスを片道4,440円として計算）
・週末パス+指定席 9,840円
土日限定の往復なので利用機会は限られるものの、列車の座席数制限などはないので使いやすいでしょう。
また、週末パスは、関東・南東北のJR線乗り放題なので、たとえば発着地が東京駅や山形駅でなく、八王子駅など郊外のJR駅を利用する場合、そこまでの乗車券が不要なので、さらにおトクになります。
宿泊ツアー
宿泊をともなう旅行の場合、往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品（パッケージツアー）を使う方法もあります。
日本旅行の「JR・新幹線＋宿泊セットプラン」、JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」、びゅうトラベルの「JR東日本ダイナミックレールパック」などがあります。
サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。
・新幹線指定席往復＋ホテル1泊で18,000円程度～
時間帯のいい列車は値段が少し高くなります。出発前日まで予約でき、一部は当日予約も可能です。
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ちなみにバスは？
東京～山形間の場合、バスなら7時間程度。夜行バスが基本です。新幹線は2時間半程度なので、倍以上時間がかかりますが、夜行バスは時間を有効に使えるという利点があります。
JRバス東北が「ドリーム山形／新宿号」という夜行バスを運行していて、バスタ新宿～山形駅間の価格が3,900円～7,200円です。曜日や便によって価格が変わりますが、普通の週末は6,000円台を相場とみておけばいいでしょう。3列シートのトイレ付きです。
その他、ウィラートラベルやオリオンバスなども4,000円～8,000円程度で運行しています。
おもなバスは、楽天トラベルで予約できます。
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まとめてみると
東京～山形間のベーシックな割引きっぷは、ネット予約で購入できる「トクだ値」です。ただし、座席数は限定なので、時間帯の良い列車のチケット確保は簡単ではありません。
株主優待割引は、元々持っているなら4割引とお得です。金券ショップで買った場合は1,000円引き程度です。土休日の往復旅行で、在来線にも乗るのなら、「週末パス」との組み合わせも狙い目です。
宿泊を伴う旅行なら、JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」や、日本旅行の「JR・新幹線＋宿泊セットプラン」、「JR東日本ダイナミックレールパック」も選択肢になりそうです。（鎌倉淳）
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