東京駅~成田空港間に7月3日から運行している高速バス「東京シャトル(Tokyo Shuttle)」。格安航空会社LCC対応のバスとして2000円の運賃(当日購入)で参入しましたが、運行開始以降、「デビュープライス」として一律800円(大人・小児)のキャンペーン運賃で運行しています。この800円運賃が、9月30日まで延長されることになりました。
「東京シャトル」は、LCC(格安航空会社)国内線などの早朝・深夜時間帯の航空発着便にも対応していることで注目を浴びています。しかし、2000円の定価は「LCC対応にしては高すぎる」との声が多く、デビュープライスの延長は予測されてはいましたが、あっさりその通りになりました。
当サイトでも「成田空港アクセス、都内から格安で行く方法まとめ」で比較しましたが、東京シャトルはデビュープライスで、京成電車と同じくらいの運賃です。定価の2000円で比較したら、京成電車に比べてかなり割高。平和交通の高速バスが同じ東京駅から成田空港を1000円で結ぶことを発表したこともあり、「東京シャトル」も、800円を継続せざるを得なくなったのでしょう。
注目は、いつ、この「デビュープライス」をやめるか、という点です。800円だとさすがに収支は厳しいと思われますが、さりとて2000円にしたら乗客は激減するでしょう。結局、平和交通を同じ1000円にする、というのが落としどころでしょうか。
しかし、そうなるとリムジンバスとの価格差が3倍近くになり、東京駅発の成田空港リムジンバスには大打撃。リムジンバスは京成バスの系列ですから、京成としては痛し痒し、ということになります。
なんであれ、路線バス事業者間で、こういう競争が起こるのは良いことでしょう。これからも健全な競争を期待したいところです。