東武鉄道と東京メトロは、東京メトロ日比谷線・東武スカイツリーラインで相互直通運転を行う新型車両の形式と基本仕様を発表しました。東武鉄道の新型車両が70000系、東京メトロの新型車両が13000系で、基本仕様は同一です。2016~2019年度にかけて導入されます。
20m車7両編成に
東武スカイツリーラインと東京メトロ日比谷線は相互直通運転を行っていますが、現在は車両長18mの3扉車と5扉車が混在しています。今後、ホームドアを設置するために車両長20mの4扉車を導入して車両規格を統一することを両社はすでに発表していましたが、その新型車両が、今回発表された東武70000系とメトロ13000系です。製造は近畿車輛です。
新型車両は20m車両7両編成で、基本仕様を共通化し、車両機器や車内の主要設備も統一されます。冷房装置の能力が向上、座席幅の拡大など、利便性や快適性の向上が図られます。
中吊り広告は廃止?
車端部の全座席が優先席となり、車いす・ベビーカー利用者が使えるフリースペースを全車両に設置します。これにより、フリースペースの位置が列車により異なる状況も解消し、ベビーカー利用者などは使いやすくなるでしょう。
17インチワイド液晶の車内表示器が各ドア上部に3画面ずつ搭載され、乗換案内・駅設備案内が表示されます。プレスリリースの車内図をみると、中吊り広告の設備も省略されているようです。東武から発表はありませんが、JR東日本のE235系同様、中吊り広告自体が廃止されるのかもしれません。
レッドとブラックを基調としたカラーに
特徴的なのはデザインでしょう。日比谷線はこれまでの3000系・03系の雰囲気を踏襲していますが、東武鉄道70000系では、レッドどブラックを基調としたカラーリングに変更。東武としてはかなり斬新なデザインではないでしょうか。「東武伊勢崎線・日比谷線のイメージ」が一新されそうです。