「サンキュー♥ちばフリーパス」の2025年版が、秋と早春に発売されます。前年度版とルールの変更はなく、千葉県内の主要交通機関が乗り放題になります。「サンキュー♥ちばフリー乗車券」も同日程で発売されます。
9-10月、1-2月に発売
「サンキュー♥ちばフリーパス」は、千葉県内の主要交通機関が乗り放題になるフリーきっぷです。昨年に引き続き、2025年度も9~10月(秋)と1月~2月(早春)の2期に分けて発売されます。
都区内からの往復乗車券がついた「サンキュー♥ちばフリー乗車券」も同日程で発売されます。
「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」は、当日でも購入可能で、有効期間は利用開始日から連続する2日間です。
JR、京成などで利用可能
2025年版の「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」で利用できる鉄道路線は、千葉県内のJR線と京成電鉄、北総鉄道、芝山鉄道、小湊鐵道、いすみ鉄道、銚子電鉄、流鉄の各社です。JRのフリーエリアは南流山、松戸、市川、舞浜以東、京成は国府台以東、北総は矢切以東です。
ただし、いすみ鉄道は全線が不通となっていて、バスによる代行輸送がおこなわれています。パス・乗車券ともに代行バスでも利用できます。
利用できるバスは、小湊鐵道、九十九里鉄道、ジェイアールバス関東、京成バス千葉イースト、日東交通、京成タクシーイーストの6社の指定路線です。
東京湾フェリー(金谷~久里浜)も、引き続きフリーエリア対象です。
フリーエリア内では、JR線の普通列車(快速含む)の普通車自由席、各鉄道・バス会社線の指定路線、東京湾フェリーが乗り降り自由となります。
フリーエリア内でJR特急列車を利用する場合、特急券や「在来線チケットレス特急券サービス」などの料金券タイプの特別企画乗車券との併用が可能です。「スカイライナー」利用時も同様です。
「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」2025年版の概要
「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」2025年度版の概要は以下の通りです。
「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」2025年度版
・価格(パス) おとな3,970円、こども1,980円
・価格(乗車券) おとな4,790円、こども2,390円
・発売期間(秋):2025年9月1日~2025年10月30日
・利用期間(秋):2025年9月1日~2025年10月31日
・発売期間(早春):2026年1月4日~2026年2月27日
・利用期間(早春):2026年1月4日~2026年2月28日
・有効期間:連続する2日間
・発売箇所(パス):JR東日本の千葉県内の主な駅と久里浜駅の指定席券売機
・発売箇所(乗車券):JR東日本の都区内の主な駅の指定席券売機
指定席券売機でのみ発売
「サンキュー♥ちばフリーパス」の価格は大人3,970円、小人1,980円です。JR東日本の千葉県内の主な駅の指定席券売機で購入できます。
「サンキュー♥ちばフリー乗車券」の価格は大人4,790円、小人2,390円です。JR東日本の都区内の主な駅の指定席券売機で購入できます。
「パス」「乗車券」いずれも、駅窓口での発売はありません。
「パス」と「乗車券」の使い分け
「パス」は千葉県内、「乗車券」は都区内で発売、というのが原則です。
ただし、「パス」は久里浜駅でも購入できますので、横須賀線で久里浜駅にアプローチした後、東京湾フェリーで旅を開始することができます。
「乗車券」と「パス」の差額は大人820円ですので、都区内方面で千葉県内まで片道410 円以上かかるエリアからなら、「乗車券」を購入したほうがお得です。境目はだいたい新宿あたりで、新宿~市川間はIC運賃406円、現金運賃410円です。
ただ、「乗車券」なら、市川や舞浜といったフリーエリア入口の駅で降車して「パス」を買わなくていいので、その手間を考慮すれば、少々高くても「乗車券」がいい、という判断になるでしょう。
利用日当日の購入も可能です。利用人数の制限はなく、一人から購入できます。
東京湾一周も
東京湾フェリー(片道正規運賃1,100円)もフリーエリアに含まれるので、房総半島からフェリーで三浦半島に渡り、京浜急行やJR横須賀線で東京に向かうルートにも使えます。東京湾をぐるりと周遊する形で、かつての「東京湾フリーきっぷ」のような旅ができます。
注意点として、「乗車券」を利用した場合、都区内各駅からフリーエリアへの往復に使えるJR線は、京葉線、総武線、常磐線のみとなっていることです。横須賀線は含まれていません。
したがって、東京駅を起点とした場合、「乗車券」で久里浜に行って東京湾フェリーに乗ることはできません。都区内~久里浜間運賃が別途必要となります。東京湾をぐるりと回るなら、「パス」を選んだほうがよさそうです。(鎌倉淳)