「サンキューちばフリーパス」24年秋、25年春の期間と価格。京成線・新京成線も乗り放題に!

価格は据え置き!

「サンキュー♥ちばフリーパス」の2024年版が秋と25年早春に発売されます。今年度はフリーエリアに千葉県内の京成線、新京成線、芝山鉄道が追加されることが決まりました。「サンキュー♥ちばフリー乗車券」も同日程で発売されます。

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「パス」「乗車券」が同時発売

「サンキュー♥ちばフリーパス」は、千葉県内の主要交通機関が乗り放題になるフリーきっぷです。昨年に引き続き、2024年度も9~10月(秋)と1月~2月(早春)の2期に分けて発売されます。

都区内からの往復乗車券がついた「サンキュー♥ちばフリー乗車券」も同日程で発売されます。

「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」は、当日でも購入可能で、有効期間は利用開始日から連続する2日間です。

サンキューちばフリーパス2024年版
画像:ちば観光ナビ

 
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京成線などが加わる

2024年版の「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」の鉄道路線のフリーエリアには、新たに京成電鉄、新京成電鉄、芝山鉄道が加わりました。

これにより、利用できる鉄道路線は、千葉県内のJR線と京成電鉄、新京成電鉄、北総鉄道、芝山鉄道、小湊鐵道、いすみ鉄道、銚子電鉄、流鉄の各社となります。JRのフリーエリアは南流山、松戸、市川、舞浜以東、京成は国府台以東、北総は矢切以東です。

利用できるバスは、小湊鐵道、九十九里鉄道、千葉交通、ジェイアールバス関東、日東交通、京成タクシー成田の6社の指定路線です。

東京湾フェリー(金谷~久里浜)も、引き続きフリーエリア対象です。

フリーエリア内では、JR線の普通列車(快速含む)の普通車自由席、各鉄道・バス会社線の指定路線、東京湾フェリーが乗り降り自由となります。

フリーエリア内でJR特急列車を利用する場合、特急券や「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」などの料金券タイプの特別企画乗車券との併用が可能です。「スカイライナー」利用時も同様です。

サンキューちばフリーパス
画像:JR東日本

 
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「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」2024年版の概要

「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」2024年度版の概要は以下の通りです。

「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」2024年度版
・価格(パス) おとな3,970円、こども1,980円
・価格(乗車券) おとな4,790円、こども2,390円
・発売期間(秋):2024年9月1日~2024年10月30日
・利用期間(秋):2024年9月1日~2024年10月31日
・発売期間(早春):2025年1月4日~2025年2月27日
・利用期間(早春):2025年1月4日~2025年2月28日
・有効期間:連続する2日間
・発売箇所(パス):JR東日本の千葉県内の主な駅と久里浜駅の指定席券売機
・発売箇所(乗車券):JR東日本の都区内の主な駅の指定席券売機

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価格は据え置き

「サンキュー♥ちばフリーパス」の価格は大人3,970円、小人1,980円です。JR東日本の千葉県内の主な駅の指定席券売機で購入できます。

「サンキュー♥ちばフリー乗車券」の価格は大人4,790円、小人2,390円です。JR東日本の都区内の主な駅の指定席券売機で購入できます。「乗車券」は、2023年度は首都圏の主な駅での販売でしたが、2024年度版は都区内駅に限定されました。

また、「パス」「乗車券」いずれも、駅窓口での発売はありません。これは例年通りです。

価格は前年から据え置きとなりました。京成線系統3社が乗り放題に加わって値上げをしないのは、うれしいニュースです。

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差額は820円

「パス」は千葉県内、「乗車券」は都区内で発売、というのが原則です。

ただし、「パス」は久里浜駅でも購入できますので、横須賀線で久里浜駅にアプローチした後、東京湾フェリーで旅を開始することができます。

「乗車券」と「パス」の差額は大人820円ですので、都区内方面で千葉県内まで片道410 円以上かかるエリアからなら、「乗車券」を購入したほうがお得です。境目はだいたい新宿あたりで、新宿~市川間はIC運賃406円、現金運賃410円です。

ただ、「乗車券」なら、市川や舞浜といったフリーエリア入口の駅で降車して「パス」を買わなくていいので、その手間を考慮すれば、少々高くても「乗車券」がいい、という判断になるでしょう。

利用日当日の購入も可能です。利用人数の制限はなく、一人から購入できます。

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京成線の活用法

「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」の今年の話題は、京成線、新京成線、芝山鉄道がフリーエリアに加わったこと。前年に北総鉄道がフリーエリアに入りましたので、これにより、千葉県内の京成線系統が全面的に乗り降り自由となります。

京成線で成田空港に行き、JR線で戻る、といった使い方も可能になりますし、京成線系統を乗りつぶしつつ、翌日は房総のローカル私鉄に足を伸ばすというのも楽しそうです。

千葉県内でフリーエリアに入っていない鉄道は、東武アーバンパークラインと東京メトロ東西線、東葉高速線、千葉都市モノレール、山万ユーカリが丘線あたりでしょうか。こうした路線については、来年度の参加を期待したいところです。

京成3000系

東京湾一周も

東京湾フェリー(片道正規運賃1,000円)もフリーエリアに含まれるので、房総半島からフェリーで三浦半島に渡り、京浜急行やJR横須賀線で東京に向かうルートにも使えます。東京湾をぐるりと周遊する形で、かつての「東京湾フリーきっぷ」のような旅ができます。

注意点として、「乗車券」を利用した場合、都区内各駅からフリーエリアへの往復に使えるJR線は、京葉線、総武線、常磐線のみとなっていることです。横須賀線は含まれていません。

したがって、東京を起点とした場合、「乗車券」で久里浜に行って東京湾フェリーに乗ることはできません。都区内~久里浜間運賃が別途必要となります。東京湾をぐるりと回るなら、「パス」を選んだほうがよさそうです。(鎌倉淳)

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