タイの格安航空会社LCCのタイ・エアアジアXは、2018年夏をメドに函館~バンコク線の新規就航を計画していることがわかりました。函館市の観光客誘致訪問団が明らかにしました。
2018年8月にも就航
工藤寿樹市長や松本栄一函館商工会議所名誉会頭らを含む、函館市の観光客誘致訪問団が、このほどバンコクを訪れ、タイ・エアアジアXを訪問。ナッダー・ブラナシリ最高経営責任者(CEO)と会談しました。
函館新聞2017年11月25日付によりますと、この席上で、ブラナシリ氏は、函館~バンコク線を2018年8月から9月ごろに新規就航することを明かしました。また、現在運休中の新千歳~バンコク線についても、2018年春にも運航再開する方向で調整中とのことです。
ICAO規制解除受け
函館市は、2013年からエアアジアXやタイ航空に新規就航を路線開設を要請していました。2015年にはブラナシリCEOが函館を訪問するなど、実現に向け動きがありましたが、同年にタイが国際民間航空機関(ICAO)によって「航空安全体制に重大な懸念がある国」に指定されたため、路線の新規開設ができない状態に陥っていました。
ICAOの指定が2017年10月に解除され、同国航空会社の国際線の新規就航が可能になったことを受けて、函館市がタイを訪問していたとのことです。
道南全域に好影響
就航に際し、函館空港の着陸料は3年間無料となる方針です。函館市によると、2017年度にタイから函館を訪れた観光客は1万8841人。中型ジェット機で約60機分に相当します。新規就航がどの程度の規模になるかはわかりませんが、おそらくは週2~3便程度ではないでしょうか。
バンコクからの直行便ができると「新千歳から入国して、函館から帰国する」といった周遊ルートが可能になります。そのため、道南全域に観光の好影響を及ぼしそうです。