「スカイメイト」と「シニア割」を活用しよう! スカイマークの新運賃は予約可能で全国一律1万円~!

「スカイメイト」は22歳未満が格安で飛行機に乗れる若者向け割引運賃です。「シニア割」は65歳以上が格安で飛行機に乗れるシニア向け割引運賃です。航空会社によって呼称は異なり、JALは「当日シルバー割引」、ANAは「シニア空割」といいますが、ここでは「シニア割」と総称します。「スカイメイト」も「シニア割」も予約不可で、当日空港にて空席待ちをする、というのが基本的なルールです。

価格はJALやANAの場合でスカイメイトが約45%割引、シニア割は通常期なら12,000~13,000円程度の全路線均一運賃となっています。スカイメイトも安いですが、シニア割のお得度はさらに抜群で、日本中どこへでも当日価格12,000円~13,000円で行けます。

ということで、シニア割は最近ジワジワと人気が高まっている様子。一方の、スカイメイトはLCCよりはるかに高くて予約もできないので、かつてほどの人気はないようです。そこへ、スカイマークが新運賃を掲げて、この「年齢割引」ジャンルに参入してきました。

広告

スカイマークの「シニアメイト1」は対象年齢が広い

スカイマークの年齢割引の新運賃は「スカイメイト1」と「シニアメイト1」。スカイメイト1が22歳未満が対象なのは同じですが、シニアメイト1は60歳以上としており、JALやANAのシニア割より対象年齢を広げています。

価格はスカイメイト1が全路線10,000円~14,000 円、シニアメイト1が、全路線10,000 円~12,000 円です。シニアメイト1はJAL/ANAのシニア割と同価格水準ですが、スカイメイト1はJAL/ANAよりかなり安く設定しています。たとえば、東京~福岡なら、JAL/ANAのスカイメイトは20,000円程度ですから、スカイマークのスカイメイト1はその半額になることもあります。

スカイマーク

さらに、スカイマークの年齢割引の特筆すべきなのは、前日に予約ができる、という点です。購入可能なのは搭乗日前日の午前7時から搭乗日当日までで、その時点の残席状況に応じて価格が変動します。つまり、前日に空席がたくさんあれば10,000円になり、空席が少なければ12,000円や14,000円になる、ということです。

JAL/ANAの年齢割引の難点は、「当日空港に行っても乗れないことがある」という点でした。当日、自宅で空席チェックをしたらまだ空いていたのに、空港に行ったら満席というケースはよくあります。せっかく空港に行ったのに乗れずにスゴスゴと戻ってくることほど、虚しいものはありません。

ところが、スカイマークの場合、前日ならば予約可能なわけですから、当日、無駄足になることがありません。前日に予約が取れれば年齢割引で、取れなければ高速バスや新幹線で、などの選択が可能になり、旅の計画が立てやすくなります。これは大きなアドバンテージになりそうです。

航空券+宿泊予約

エアドゥは26歳未満のスカイメイトあり

こうした年齢割引は、JAL/ANAやスカイマークのほかに、エアドゥやソラシドエア、スターフライヤーなどでも設定されています。制度は航空会社によって微妙に異なり、事前予約ができるものもあります。たとえば、エアドゥは予約可能な60歳以上運賃「DOシニア60」と、予約不可で65歳以上の「当日シニア65」、予約不可で26歳未満の運賃「AIR DOスカイメイト」を設定しています。これらは対象年齢の方にとっては非常に有利な割引運賃なので、ぜひ活用したいものです。

注意点としては、JAL/ANAのような予約不可の仕組みの場合、通常の空席検索では年齢割引の価格は出てきません。空席検索結果に表示がないと、年齢割引運賃の設定そのものを忘れてしまいがちです。

ちなみに、日本の人口は65歳以上が約25%、60歳以上となると30%を超えます。22歳未満の方も含めると、国民の40~50%が、こうした年齢割引の恩恵に浴することができる計算になります。すなわち、日本において、年齢割引は「例外的な運賃」ではありません。

広告
前の記事ANAが羽田~鳥取・米子線を一部値下げ。スカイマーク対抗で、鳥取県悲願の「1万円切り運賃」が登場。
次の記事「トワイライトエクスプレス」廃止で見えてきた2015年3月ダイヤ改正の大枠。残る焦点は「北斗星」と「カシオペア」。