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JR四国でも自由席廃止へ。特急「しおかぜ」「南風」が全車指定席化

リニューアル車両で設備差も

本州と四国を結ぶ特急「しおかぜ」「南風」が、2027年春から全車指定席になります。各地で広まってきた「自由席廃止」の波が、四国にも上陸します。

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2027年春に実施

JR四国とJR西日本は、本州を四国を結ぶ予讃線特急「しおかぜ」と、土讃線特急「南風」について、全車指定席に変更し、自由席を廃止する方針を発表しました。2027年春の予定で、ダイヤ改正を機に実施されるとみられます。

「しおかぜ」の運転区間は岡山~松山間で、JR四国の特急形電車8000系・8600系を使用しています。5両編成で、1~3号車を指定席(1号車は半室グリーン車)、4・5号車を自由席としていますが、2027年春以降、4・5号車も指定席とします。

「しおかぜ」は、高松駅発着の特急「いしづち」と併結運転をしていますが、「いしづち」の自由席は設定を継続します。

JR四国8600系

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南風も全車指定席

「南風」の運転区間は岡山~高知間で、JR四国の特急形気動車2700系を使用しています。3両編成で、1・2号車を指定席(1号車は半室グリーン車)、3号車を自由席としていますが、2027年春以降、3号車も指定席とします。

JR四国内を走るその他の特急列車では、自由席の設定を継続します。

南風2700系

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満席時には立席特急券を発売

全車指定席化により、「しおかぜ」「南風」は自由席特急券で利用できなくなります。指定席が満席の場合は、 乗車列車・号車を指定した立席特急券が数量限定で発売されます。立席特急券は、自由席と同額です。

特急用定期乗車券や、企画きっぷの取扱いについては、別途告知します。

JR四国指定席化
画像:JR四国プレスリリース

 
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「自由席廃止」の波が

主要特急列車の全車指定席化はJR全体で近年続いてきた流れです。したがって、新幹線と接続する本四特急で導入されても違和感はなく、「自由席廃止」の波が、ようやく四国にも訪れたととらえることもできます。

自由席廃止の理由としては、利用者の着席保証の要望が強いこと、鉄道会社が検札の手間を減らしたいことなどが挙げられます。

また、混雑区間では、自由席利用者のマナーにも問題があり、荷物などで複数席を占拠する客が少なくないことも、指定席化の判断に影響しているとみられます。

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設備に差

ただ、「しおかぜ」では、8000系のリニューアルを2023年度から進めていて、リニューアル車両では指定席と自由席で、コンセントの有無などで差があります。同じ編成で設備が異なることになるので、不公平感がでるかもしれません。

JR四国8000系リニューアル
画像:JR四国ウェブサイトより

 

また、四国のローカル区間では、自由席が沿線住民によって日常的に利用されていて、定期券も発売されています。全車指定席化により、沿線住民が気軽に利用しづらくなる側面もあり、着席保証と日常利用への対応をどう両立させるかが課題となりそうです。(鎌倉淳)

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