新大阪~岡山を新幹線で格安旅行する方法【2023年秋版】格安チケット、割引きっぷを全網羅

割引きっぷには制約が

新大阪~岡山を新幹線で安く行く方法について、2023年秋の最新情報を反映してまとめてみました。「のぞみ」「みずほ」「さくら」「ひかり」「こだま」の5列車について、かなり基本的なことから、ややマニアな買い方までご紹介します。

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新大阪・岡山価格比較

山陽新幹線で新大阪~岡山を旅行する場合、正規運賃・料金は、「のぞみ」「みずほ」指定席の場合で6,460円(通常期)。「さくら」「ひかり」「こだま」の指定席が6,140円(同)。自由席が5,610円です。これがいわゆる「通常料金」です。

ゴールデンウィークなどの最繁忙期は指定席料金が400円増し、連休など繁忙期が200円増し、オフシーズンの平日など閑散期は200円引きになります。

新大阪~岡山間の新幹線の割引きっぷを、以下に表にしてまとめておきます。詳細は下のほうで説明していきます。

新大阪~岡山の新幹線価格比較(通常期)
きっぷ 価格
指定席通常価格(のぞみ・みずほ) 6,460円
指定席通常価格(さくら・ひかり・こだま) 6,140円
自由席通常価格 5,610円
こだま指定席きっぷ 4,600円
おとなびWEB早特(こだま) 3,670円
株主優待割引(のぞみ・みずほ指定席) 3,230円
株主優待割引(自由席) 2,800円
パッケージツアー 約13,000円~

 

岡山駅

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自由席を使う

まず、基本的なルールとして、新幹線では自由席に乗ると安くなります。上述したように、自由席の価格は全列車均一の5,610円で、これだけで「のぞみ」「みずほ」指定席より850円も安くなります。割引率は約13%にもなりますので、簡単ですが効果的な格安旅行法です。

自由席 5,610円

自由席は席の確保が心配になりますが、新大阪から乗る場合は始発列車を選べば、空席にありつける可能性が高いでしょう。岡山から乗る場合は、岡山始発の「ひかり」を選べばほぼ確実に座れますし、広島発の「のぞみ」でも座れる可能性が高いです。

万一座れなかったとしても、新大阪~岡山は「のぞみ」で45分程度なので、我慢できる時間です。

「さくら」「ひかり」「こだま」に乗る

どうしても指定席がいい、という人は、「さくら」「ひかり」「こだま」に乗ると「のぞみ」「みずほ」より320円安くなります。「さくら」「ひかり」「こだま」の指定席料金は通常期6,140円です。

「さくら」「ひかり」「こだま」指定席 6,140円

「のぞみ」「みずほ」では名古屋~新大阪は約34分ですが、「さくら」「ひかり」「こだま」では、列車により50分くらいかかることもあります。

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こだま指定席きっぷ

通年で利用できる破格値の格安チケットが「こだま指定席きっぷ」です。JR西日本ネット予約「e5489」でのみ購入できます。2名以上が同一行程で利用する場合に限り発売します。

こだま指定席きっぷ 4,600円

「こだま」および一部の「ひかり」の指定席が利用できます。価格はおとな4,600円で、こどもは一律1,500円です。小学生連れのファミリーには、とくに適しています。前日まで発売します。列車の変更などはできません。

おとなびWEB早特

50歳以上なら、「おとなびWEB早特」がおすすめです。おとなび会員限定の、JR西日本ネット予約「e5489」で購入できる割引きっぷです。

「おとなび」の入会条件は50歳以上ということだけ。つまり、50歳以上なら誰でも会員になれます(会費無料)。会員になれば、おとなびWEB早特が購入できます。

おとなびWEB早特(のぞみ・みずほ) 5,160円
おとなびWEB早特(さくら・ひかり) 4,900円
おとなびWEB早特(こだま) 3,670円

「こだま」の指定席が3,670円とお手頃です。7日前まで発売で、列車の変更などはできません。

上記のように、おとなびWEB早特には、「のぞみ」「みずほ」や「さくら」「ひかり」に乗車できるタイプもあります。こちらは、自由席より少し安いという程度なので、7日前に購入という制約を考えると、破格とまではいえません。

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スマートEX

スマートEXは、東海道・山陽新幹線のインターネット予約です。会員制サービスですが、年会費は無料です。利用にはクレジットカードが必要です。また、交通系ICカード(Suica、TOICA、ICOCAなど)があれば、チケットレスサービスも利用できます。

スマートEXサービスを使うと、東海道・山陽新幹線の指定席が通常価格の200円引きで利用できます。自由席は通常価格と同価格で5,610円となり、割引はありません。

エクスプレス予約

エクスプレス予約は、東海道・山陽新幹線の有料会員制インターネット予約です。一般会員制度はなく、年会費1,000円のクレジット会員になると利用できます。基本商品の「EX予約サービス」の価格は、「のぞみ」「みずほ」が6,150円です。

以前より値上がりしていて、有料会員になってまで利用すべき商品とはいえなくなりました。

e特急券・eきっぷ

e特急券はエクスプレス会員専用の特急券、eきっぷはJ-WESTカードやJQ CARD会員を対象とした特急券です。いずれも乗車券を組み合わせて利用します。

乗車券と特急券の合計の価格は、e特急券(のぞみ・みずほ)が6,150円、eきっぷ(同)が6,350円です。

いずれも、とくにお得とまではいえません。

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JR西日本株主優待券

JR西日本の株主優待券を利用すれば、1枚につき運賃・料金が50%割引になります。新大阪~岡山では、「のぞみ」「みずほ」指定席が3,230円、自由席が2,800円です。

株主優待割引(のぞみ・みずほ指定席) 3,230円[要株主優待券1枚]
株主優待割引(さくら・ひかり・こだま指定席) 3,070円[同上]
株主優待割引(自由席) 2,800円[同上]

株主優待券は金券ショップなどで購入でき、相場は1枚4,000円程度です。コロナ前は5,000円ほどしていたので、それよりは安くなりました。1枚4,000円で入手した場合、「のぞみ」指定席が7,230円、自由席が6,800円となります。

したがって、金券ショップで株主優待券を購入すると、定価より高くなるので、この方法は使えません。

金券ショップの格安チケットは終了

金券ショップでは、かつては自由席回数券のばら売りが販売されていましたが、2021年10月31日を以て発売終了しています。

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宿泊パッケージツアー

宿泊をともなう旅行の場合、往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)を使えばお得です。

JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」や、日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」などがあります。

サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。

・新幹線指定席往復+ホテル1泊で13,000円程度~

新幹線の往復正規価格とそれほど変わらない価格で、宿泊がついてきます。立地や設備のいいホテルだと少し高くなりますが、それでも18,000円程度出せば、そこそこのホテルに泊まれます。1名利用の場合は、値段が少し高くなります。

時間帯により列車の価格が変わることがあります。出発前日まで予約でき、一部は当日予約も可能です。

【公式】JTB「ダイナミックパッケージMySTYLE」 [PR]
【公式】日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」 [PR]


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乗車券の分割購入

乗車券を分割購入する方法もあります。

[運賃]
新大阪~立花 220円
立花~住吉 220円
住吉~新長田 220円
新長田~岡山 2,310円
合計 2,970円

分割購入乗車券+新幹線自由席特急券 5,500円

通算で買うよりも、110円安くなります。

ただ、乗車券を分割購入する場合、自動券売機では買えませんし、新幹線乗降時の自動改札では引っかかりますし、利用するときはちょっと面倒です。

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ちなみにバスは?

大阪~岡山間の場合、高速バスなら3時間程度。新幹線「のぞみ」は45分程度ですので、4倍の時間がかかりますが、価格的には安いです。

大阪~岡山間の定番はJRバス(西日本、中国)、両備バス、下津井電鉄による共同運行の「吉備エクスプレス大阪号」(4列シート)です。運賃は片道3,400円で、ウェブ早割なら3,000円で購入できます。

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まとめてみると

新大阪~岡山間では、割引きっぷがいくつか用意されていますが、どれも制約があります。

まず、50歳以上なら「おとなびWEB早特」一択でしょう。会員資格があって、このきっぷを見逃す手はありません。

49歳以下の場合は、2名以上なら「こだま指定席きっぷ」がいいでしょう。

不幸にして、49歳以下の1名旅行の場合、選択できるきっぷは激減します。新幹線回数券が販売終了されたため、自由席の定価より安く乗る方法は、ほぼありません。

観光や宿泊を伴う旅行ならツアーも検討しましょう。JTB日本旅行などが、新幹線と宿泊がセットになったプランを販売しています。(鎌倉淳)

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