シベリアへの航空路線が拡大中。意外と近い東ロシアの旅はいかが?

イルクーツク、ノヴォシビルスクに新規就航

成田空港から、ロシアのシベリア方面への航空路線で新設や増便が相次いでいます。イルクーツク線とノヴォシビルスク線が相次いで開設。ウラジオストク線も増便されます。

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イルクーツク、ノヴォシビルスクへ直行便

ロシアのS7航空は、2018年4月29日に、成田~イルクーツク線を開設します。日、木の週2便の運航で、5月13日から6月17日は、日曜のみの週1便となります。

同じくS7航空は、2018年6月2日に、成田~ノヴォシビルスク線にも就航します。こちらは週1便で、日本発は日曜、ノヴォシビルスク発は土曜です。

成田~イルクーツク、ノヴォシビルスク線時刻表

成田・イルクーツク線(4/29-10/21)
成田19:30→イルクーツク00:10 木・日(5/13-6/17は日のみ)
イルクーツク12:10→成田18:30 木・日(5/13-6/17は日のみ)

成田・ノボシビルスク線(6/2-10/28)
成田08:40→ノボシビルスク13:45 日
ノボシビルスク23:00→07:35成田 土

機材はいずれもエアバスA320です。

S7航空A320
画像:S7航空ウェブサイト、AIRBUS

ハノイ、バンコクくらいの距離感

イルクーツクはシベリアのパリと謳われる美しい町です。古い街並みや、バイカル湖などの大自然にも恵まれ、シベリアの観光拠点として知られています。

そのため、日本人の旅行者も見込めそうで、イルクーツク直行便就航を受けて、旅行会社のツアーが各社から設定されていたりします。成田からイルクーツクへのフライトタイムは5時間40分。香港より遠く、ハノイより近い距離感です。

一方、ノヴォシビルスクは、人口160万人を擁するシベリア最大の都市です。これまで日本人観光客は少ないエリアですが、直行便の就航により訪れやすくなりそうです。

成田からノヴォシビルスクへのフライトタイムは7時間5分。バンコクくらいの距離感でしょうか。

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ウラジオストク線は増便

ロシア沿海州の中心都市・ウラジオストクへの航空路も拡充されます。これまでは、S7航空が週4便、オーロラ航空が週3便の運航でしたが、6月3日~9月23日まで、オーロラ航空がさらに週1便を増便。S7、オーロラともに週4便となります。

成田~ウラジオストク線時刻表

成田~ウラジオストク(3/25-)
S7566 成田15:40→ウラジオストク19:05 火木土日
HZ339 成田12:55→ウラジオストク16:50 日月(日は6/3-9/23)
HZ339 成田14:25→ウラジオストク18:20 水金

S7567 ウラジオストク13:25→成田14:40 火木土日
HZ3638 ウラジオストク10:40→成田12:10 日月(日は6/3-9/23)
HZ3638 ウラジオストク12:10→成田13:40 水金

ウラジオストクの訪問ビザが2017年8月に電子化されたこともあり、日本人にとって旅行もしやい都市となりました。イルクーツクやノヴォシビルスクは電子化ビザエリア外ですが、そのぶん日本人には観光的なフロンティアといえ、直行便ができれば手軽に楽しめそうです。

シベリアというと遠いイメージですが、実際は意外と近く、フライトタイムは東南アジア程度。ウラジオストクなら2時間半程度で、中国に行くのと変わりありません。意外と近い東ロシアへ、この夏出かけてみてはいかがでしょうか。(鎌倉淳)

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