「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を新青森から利用できるようになります。これにより、津軽海峡区間の接続はどう変わるのでしょうか。乗り継ぎパターンをまとめてみました。
青春18きっぷと併用で
「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」は、青春18きっぷと併用して津軽海峡区間を利用できるきっぷです。2024年度冬季分の制度改定で、北海道新幹線を新青森~木古内間で利用できるようになります。木古内~五稜郭間は道南いさりび鉄道に乗車できます。
その乗り継ぎ時刻表を作ってみました。上下とも6パターンで、新青森~函館間を乗り継げます。
「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」乗り継ぎ時刻表
■下り(新青森→函館)
新青森07:56→08:45木古内09:12→10:12函館(2時間16分)
新青森09:51→10:40木古内11:16→12:21函館(2時間30分)
新青森13:59→14:48木古内15:19→16:22函館(2時間23分)
新青森15:31→16:17木古内16:32→17:34函館(2時間3分)
新青森16:45→17:34木古内19:10→20:16函館(3時間31分)
新青森18:41→19:31木古内20:55→21:56函館(3時間15分)
■上り(函館→新青森)
函館06:50→07:54木古内09:48→10:37新青森(3時間47分)
函館10:34→11:37木古内13:01→13:50新青森(3時間16分)
函館13:36→14:39木古内15:01→15:50新青森(2時間14分)
函館15:15→16:19木古内16:33→17:20新青森(2時間5分)
函館16:24→17:28木古内18:53→19:42新青森(3時間18分)
函館19:25→20:31木古内20:56→21:45新青森(2時間20分)
最短2時間3分
津軽海峡区間(新青森~函館)の最速乗り継ぎは、下りが2時間3分、上りが2時間5分です。最長でも下り3時間31分、上り3時間47分となっていて、青函間を4時間以内で旅行できます。
これまでのオプション券では、北海道新幹線を奥津軽いまべつ~木古内間でしか利用できませんでした。そのため、青函間を早くて4時間程度、長ければ7時間ほどかかっていましたので、それに比べれば、新ルールで劇的に短縮します。
新青森~札幌間は?
この新乗り継ぎを活用すると、新青森~札幌間を1日で乗り継げます。上下の乗り継ぎを以下に示します。
■下り(新青森→札幌)
新青森09:51→10:40木古内11:16→12:15五稜郭12:40→14:56長万部16:35→19:49小樽19:56→20:42札幌
■上り(札幌→新青森)
札幌10:00→10:41小樽10:57→12:16倶知安12:35→14:11長万部16:20→19:20五稜郭19:31→20:31木古内20:56→21:45新青森
上下とも、10時頃に出発して21時頃に到着できます。青森~札幌間を、青春18きっぷとオプション券で無理なく同日着できる、ということです。
東京から2日間で
その前後の乗り継ぎにも触れておきます。
下りの場合、秋田を05時22分の始発に乗れば、08時45分に新青森に到着できます。また、札幌22時30分発に乗れば、23時50分に滝川に到着します。すなわち、秋田~滝川間を同日で旅行できます。
上りの場合は、旭川を06時22分に出れば、札幌に08時38分に到着できます。また、新青森を21時53分に出れば、23時12分に大館に到着します。すなわち、旭川~大館間を同日で旅行できます。
下りの東京→秋田と、上りの大館→東京は、いずれも青春18きっぷで同日着が可能です。
したがって、この乗り継ぎにより、下りは東京~滝川間が、上りは旭川~東京間が、青春18きっぷとオプション券を使って、2日で旅行できることになります。
オプション券の新価格は4,500円。それなりの価値がある、ということでしょうか。(鎌倉淳)