ピーチが国内線路線網を急拡大。成田~女満別にも就航へ

成田、中部路線を拡充

格安航空会社LCCのピーチ・アビエーションが、国内線の路線網を急拡大しています。新型コロナ禍後、成田路線を中心に拡充し、女満別への就航も計画しているようです。中部発着では4路線に参入。今後もさらに路線を広げるのでしょうか。

広告

7ヶ月で9路線

新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が出された後、ピーチが最初に路線開設を表明したのは、成田~釧路線と成田~宮崎線。2020年6月23日に発表し、両路線を8月1日に同時就航しました。

つづいて、新千歳~那覇線と仙台~那覇線を、2020年8月31日に発表。10月25日に就航しています。

さらに10月21日には、中部~新千歳線と中部~仙台線を開設すると発表。就航日を12月24日としました。11月20日には、中部~那覇線と中部~石垣線も追加。2021年1月22日の就航で、中部空港発着は一気に4路線体制となります。

そして、北海道新聞11月26日付によると、2021年2月10日に成田~女満別線を開設する方向で地元自治体と調整に入ったようです。

実現すれば、8月から2月の7ヶ月間に、国内線9路線を新規開設することになります。新規就航のペースとしては異例の早さでしょう。

ピーチ
画像:ピーチアビエーションプレスリリース

回復局面を見据え

ピーチが新路線の展開を急いでいる理由は明白です。新型コロナウイルス感染症の影響で国際線の回復が見通せないなか、余っている機材と人員を活用するためでしょう。中部空港からの4路線は、エアアジア・ジャパンの事業撤退を受けて、その間隙を突いた形です。

新型コロナ禍後の回復局面を見据えて、新たな路線の可能性を試している意味合いもありそうです。ならば、今後、新たな路線を開設する可能性もあるでしょう。

とはいえ、新規就航先はいずれもピーチの既存就航地か、親会社ANAの就航地で、グランドハンドリングの陣容を新たに整える必要がない場所ばかりです。つまり、新規就航といっても、最小限の投資で就航できる空港を狙っていることがわかります。

旭川、帯広などにも可能性

となると、今後、新たな就航先があるとしても、当面はピーチかANAが就航している空港に限られるでしょう。

成田空港発着の場合は、JALの羽田線が就航している路線で、他のLCCが未就航の区間を狙うと思われます。また、LCCは新幹線との競合で時間的に不利な路線は避ける傾向があります。

いまのところ、ANAが羽田路線を独占している米子や庄内といった空港に、ピーチが成田路線を仕掛けてはいません。こうした路線にもピーチが参入してくれば、新たな局面と言えそうですが、現状はその段階には至っていないようです。

そういう視点で見ると、可能性としてありそうなのは、成田発着で旭川、帯広、秋田、徳島あたりでしょうか。中部路線に関しては、ANA本体からの路線移管を視野に入れたピーチの新路線が誕生する可能性もありそうです。

今後、どうなるかはわかりませんが、旅行者にとってはLCCは便利で手軽な移動手段です。選択肢が増えるなら、歓迎したいところです。

広告