「大人の休日倶楽部パス」2024年度の期間と価格。東日本版は値上げ、5日間に

グリーン車用も登場

「大人の休日倶楽部パス」の2024年の発売予定が公表されました。東日本版は5日間となり価格は値上げです。北海道では全車指定席列車に乗車できる扱いも公表されました。新たな価格と、設定期間、ルールなどをご紹介しましょう。

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シニア会員向けフリーきっぷ

「大人の休日倶楽部パス」は、JR東日本が運営する50歳以上のシニア向けクラブ「大人の休日倶楽部」の会員向けのフリーきっぷです。JR東日本、JR北海道の全線が4~5日間乗り降り自由になります。

フリーエリア内の新幹線・特急・急行・快速・普通列車の普通車自由席およびBRTが乗り降り自由です。あらかじめ座席の指定を受ければ、普通車指定席が6回まで利用できます。

シニア向けの乗り放題きっぷとして、高い人気を誇ります。

大人の休日倶楽部パス
画像:JR東日本
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大人の休日倶楽部2024年度の概要

その2024年度の利用期間と価格が発表されました。概要は以下の通りです。

【大人の休日倶楽部パス2024年度の概要】
■東日本
価格:普通車18,800円、グリーン車35,000円(えきねっと)
価格:普通車19,800円(窓口・券売機)
有効期間:5日間
フリーエリア:JR東日本全線(新幹線を含む)、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、伊豆急行線、富士急行線、えちごトキめき鉄道線(直江津~新井間)

■東日本・北海道
価格:普通車26,620円、グリーン車50,000円(えきねっと)
価格:普通車27,620円(窓口・券売機)
有効期間:5日間
フリーエリア:JR東日本全線・JR北海道全線(新幹線を含む)、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、伊豆急行線、富士急行線、えちごトキめき鉄道線(直江津~新井間)

■北海道
価格:普通車17,400円、グリーン車35,000円(えきねっと)
価格:普通車18,400円(窓口)

有効期間:5日間
フリーエリア:JR北海道全線(北海道新幹線を除く)

※普通車は駅窓口でも購入可、ただし1000円増し。グリーン車はえきねっと限定。

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大人の休日倶楽部2024年度の設定期間

その2024年度の利用期間、発売期間は以下の通りです。

【大人の休日倶楽部パス2024年度の設定期間】
●第1回
[利用期間]2024年6月20日~ 7月2日
[発売期間]2024年5月20日~ 6月27日
●第2回
[利用期間]2024年9月26日~ 10月8日
[発売期間]2024年8月26日~ 10月3日
●第3回
[利用期間]2025年1月16日~ 1月28日
[発売期間]2024年12月16日~ 2025年1月23日

※利用日前日まで発売。

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「大人の休日倶楽部パス」2024年の変更点

「大人の休日倶楽部パス」の2024年度の変更点は、東日本版の有効期間が5日間となり、価格が値上げされたことです。2023年度は4日間、15,270円だったところ、2024年度は5日間18,800円となりました。3,530円の値上げです。

これはえきねっとでの販売価格です。2024年度は、駅窓口・券売機での販売価格は、えきねっとに比べて1,000円増しとなっています。つまり、駅窓口で購入する場合、東日本版は4,530円の値上げ(有効期間1日増)、北海道版、東日本・北海道版は1,000円の値上げ(有効日数据え置き)となります。

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グリーン車用もレギュラー化

2024年度はグリーン車用も登場しました。グリーン車用は、2023年9月の「特別設定 えきねっと限定 大人の休日パス スペシャル」で初めて販売されましたが、2024年度にレギュラー化された形です。

グリーン車の価格は、「スペシャル」に比べ、北海道版、東日本・北海道版は同価格です。東日本版は1日有効期間が伸びて5日間となり、5,000円値上げされました。

座席指定できる回数は、普通車用、グリーン車用とも6回で変わりありません。グリーン車用については、グリーン車または普通車指定席を6回まで利用できます。

「えきねっと」で「大人の休日倶楽部パス」を購入さした場合は、「えきねっと」での座席指定が可能です。

販売枚数は、利用開始日ごとに普通車は30,000枚、グリーン車は1,000枚を上限とします。上限に達した場合は、発売を終了します。

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全車指定席列車の扱いは?

全車指定席の列車が増え、自由席に乗車できない特急も増えています。

これに関する救済は、「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」については、大人の休日倶楽部パスに「座席未指定券」の効力があるものとし、指定席を取らずに「普通車指定席の空いている席」を利用できます。

「ひたち」「ときわ」「あかぎ」「あずさ」「かいじ」「踊り子」「湘南」などJR東日本の全車指定席列車を利用する場合は、従来通りの扱いです。あらかじめ座席の指定を受ける必要があります。座席の指定を受けないで乗車した場合、運賃のみ有効となり、別に無割引の料金が必要です。

新幹線についても、従来通りの扱いで変わりません。「はやぶさ」「はやて」「こまち」「つばさ」「かがやき」を利用する場合は、あらかじめ座席の指定を受ける必要があります。

ただし、盛岡~新函館北斗間内、盛岡~秋田間内、福島~新庄間内の各駅相互発着を利用する場合は、指定席をとらずに普通車の空いている席を利用できます。仙台~盛岡間の途中駅に停車する「はやぶさ」「はやて」「こまち」での仙台~盛岡間内の各駅相互発着も同様です。

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年会費が必要

大人の休日倶楽部パスを購入するには、大人の休日倶楽部に入会する必要があります。

入会には年会費(初年度無料)が必要です。男性50歳~64歳、女性50歳~59歳の「ミドル」で2,624円。それ以上の年代の「ジパング」で個人4,364円、夫婦7,458円です。

50歳以上限定のパスです。お若い方にはお気の毒ですが、もう少しお待ちください。(鎌倉淳)

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