静岡市に本社を置く地域航空会社フジドリームエアラインズ(FDA)が、2013年7月7日に、小型ジェット機を使って丘珠空港への離着陸テストを行いました。テストは無事終了し、同社によるジェット便就航に向けて一歩前進しました。
丘珠空港は1500メートル滑走路しか持たず、従来、ジェット機の就航は難しいとみられてきました。しかし、FDAは、夏季ならば小型ジェット機を使えば離着陸可能と考え、同社のERJ170(76席)を使って試験飛行(離着陸テスト)を行ったものです。
この日は、ERJ170が社員5人を乗せ名古屋の小牧空港を午前9時20分頃に離陸。同11時頃に丘珠空港に到着しました。離着陸に支障はなかったとのことです。
丘珠空港の発着枠は、1日44便が上限となっていますが、現在は、HACのプロペラ機サーブ340B-WT(36席)が1日24便程度運航されているだけ。新千歳空港の発着枠確保が難しくなっている一方で、丘珠には使いやすい時間帯の発着枠に余裕があります。そのため、FDAでは、時間帯のいいチャーター便を静岡や小牧との間に設定したい考えのようです。
今回の試験飛行の成功を受けて、チャーター便就航に向けて前進したといえそうです。丘珠の有効活用という視点でも、いいチャレンジだったのではないでしょうか。
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