JALパック「JR北海道パス付きツアー」の使いこなし方。特急指定席も乗車可能

LCC「ひがし北海道フリーパス」と比べよう

JALパックが、JR北海道のフリーパスがついた旅行商品をウェブ限定で発売しています。JALの飛行機で北海道を訪れて、JR北海道の道東方面で乗り放題の旅ができます。

広告

「JRスペシャル ノリ乗り北海道」

このプランはJALパックのWEB限定「JRスペシャル ノリ乗り北海道」という旅行商品です。発地から往復のJAL便と、ホテル、「JAL/JR北海道 ひがし&きた北海道キャンペーンパス」がセットになっています。現地行動が自由の「フリーツアー」の一種です。
JALパック「JRスペシャル ノリ乗り北海道」詳細

セットになっている「JAL/JR北海道 ひがし&きた北海道キャンペーンパス」は、JR北海道の小樽、新千歳空港以東、旭川以南のJR北海道線が乗り放題になるフリーきっぷです。フリーエリア内の特急・普通列車(快速含む)の普通車が乗り降り自由です。キャンペーンパスの有効期間は旅行期間中(2日間・3日間・4日間)です。

「JAL/JR北海道 ひがし&きた北海道キャンペーンパス」のフリーエリアは、LCCピーチやバニラエアに搭乗した場合に購入できる「ひがし北海道フリーパス」と同じです。「ひがし&きた」という表現が入っているので紛らわしいですが、現在で発売されているのは「ひがし北海道エリア」のフリーパス付きの旅行商品のみです。

ノリ乗り北海道
画像:JALプレスリリース

指定席も乗車可能

「JRスペシャル ノリ乗り北海道」を購入した旅行者は、発行されたクーポン(列車利用券)を、ツアー初日に駅窓口に提出し、「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」と引き換えることができます。

引き換え駅は、新千歳空港、札幌、小樽、富良野、旭川、帯広、釧路、網走で、各駅のみどりの窓口(新千歳空港はJRツアーカウンター)が引き換え場所です。

特急・普通列車とも、空席があれば指定席も利用できます。利用の際は、JR北海道の各駅のみどりの窓口に、「ひがし&きたキャンペーンパス」を提示すれば、指定席券の交付が受けられます。

指定席利用予定のある方は、乗車票引き換え時に、あわせて指定席券も確保するといいでしょう。

広告

往復とも新千歳利用は不可

発売は2017年11月20日からで、設定期間は2017年11月27日~2018年3月28日までです。冬季限定の企画商品で、JALパックのウェブサイトでしか購入できません。旅行日数は2~4日間の設定です。

利用できる空港は、JALが就航する新千歳、旭川、女満別、釧路、とかち帯広の各空港です。往復とも新千歳空港を利用することはできず、片道は旭川、女満別、釧路、帯広のいずれかの空港を使わなければなりません。往復とも新千歳空港以外にすることは可能です。

ノリ乗り北海道
画像:JALパックプレスリリース

2日間28,300円~

現在ウェブで検索できる羽田発の価格は、以下の通りです。

・2日間 28,300~49,800円
・3日間 30,800~61,800円
・4日間 36,300~64,800円

往復の羽田発着の飛行機と、ホテル、JRパスがセットになっての価格ですから、値頃感はあると思います。羽田発以外の設定は、いまのところありません。

LCCフリーパスより便利?

LCCのバニラエアを利用すると、成田~新千歳便利用で「ひがし北海道フリーパス」が購入でき、価格は5日間15,500円です。JALパックの「JRスペシャル ノリ乗り北海道」は、価格面でバニラエア利用に比べて高い場合もありそうですが、羽田便や新千歳空港以外が使えるのはメリットですし、2~3日の短期利用なら有利な場合もあるでしょう。

往復とも新千歳空港が使えないのは、デメリットといえるかもしれません。新千歳空港以外は、早朝、深夜便に乏しいので、1日を有効に使うには制約になります。

とはいえ、指定席に乗車可能な点も便利ですし、道東方面のJRに乗りに行く方は、上手に使いこなしたい旅行商品です。

使いこなし方としては、新千歳空港に早朝便で入り、日没後の新千歳空港以外発の便で帰京すれば、明るい時間にフリーパスを有効に使えそうです。(鎌倉淳)
JALパック「JRスペシャル ノリ乗り北海道」詳細

広告
前の記事205系「いろは」が示す日光線の変化。インバウンドは鉄道路線をここまで変える
次の記事JR西日本・JR九州「元日乗り放題きっぷ」の詳細。新幹線も乗車可