「2026年札幌冬季オリンピック」のアルペン競技会場にニセコが内定。ヒラフとビレッジが基準満たす。富良野は落選

2026年招致を目指す冬季オリンピックのアルペン競技会場にニセコが内定したようです。候補地としてニセコと富良野の2カ所が挙げられていましたが、国際スキー連盟(FIS)による視察で、ニセコのみが条件を満たすと結論づけられました。

広告

技術的条件満たす

札幌冬季オリンピックは、2026年の招致を目指し、札幌市などが活動を繰り広げています。ただ、札幌市内にはアルペン競技ができるスキー場がないため、北海道内で適地を探していました。その結果、ニセコと富良野が候補に上がり、FISによる視察を受けたものです。

北海道新聞2016年3月10日付によりますと、FISはニセコグラン・ヒラフスキー場とニセコビレッジスキー場について、他の世界レベルのコースと比較してもターンやジャンプのコースづくりで技術的条件がそろっていると評価。一方、富良野スキー場は斜度の緩さなどが条件を満たさないとし、落選となりました。

ニセコひらふ

2030年が本命か

これを受けて、札幌市は五輪・パラリンピックの開催概要計画案で、滑降、スーパー大回転などのアルペン5種目の会場をニセコ地域で行うことを内定しました。ニセコグラン・ヒラフとニセコビレッジのどちらのスキー場を使うかは引き続き検討されるそうですが、エリアも隣接していますし、両方とも使用されるのではないかと推測します。

冬期オリンピックは2018年が韓国・平昌、2022年が中国・北京で開かれます。そのため、2026年にアジアで開催される可能性はきわめて低いといえます。したがって、「2026年札幌冬季オリンピック」が開かれるかは微妙で、実際、札幌市が本命として狙っているのは、2030年開催でしょう。2026年開催が実現すれば、北海道新幹線の札幌前倒し開業も十分あり得ますが、どうなることでしょうか。

白馬八方尾根に続けるか

日本を旅行している外国人スキーヤーに「どのスキー場に行きたいか?」と尋ねると、白馬八方尾根の名を挙げる人が多いです。八方尾根は長野オリンピックでアルペン競技場として使われたからですが、オリンピックのアルペン会場となると、それだけスキー場の認知度と価値が上がるのです。

その意味で、ニセコがオリンピック会場の候補地となったことは悪い話ではありません。すでにパウダースノーの聖地としては世界的に名が知られてきたニセコですが、これを機会に、コースとしても日本を代表するゲレンデになることを願いたいところです。

広告