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阪急神戸線「武庫川新駅」開業予定は2032年春に決定。駅名はどうなる?

整備費86億円

阪急神戸線の武庫之荘~西宮北口間に計画されている「武庫川新駅」の開業が2032年春の予定となりました。阪急電鉄が事業に着手しました。

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阪急と尼崎市、西宮市が協定締結

阪急神戸線の武庫之荘~西宮北口間には、武庫川に架かる橋があり、そこに新駅を作る計画があります。これが「武庫川新駅」(仮称)です。2022年11月に阪急、尼崎市、西宮市の3者が基本合意し、建設に向けた準備を進めてきました。

2025年4月4日に、3者は費用負担など事業全体に関する基本協定書を締結。開業目標を2031年度末として、新駅設置事業に着手したことを発表しました。順調にいけば、2032年春に「武庫川新駅」が開業することになります。

武庫川新駅
画像:阪急電鉄

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武庫川橋梁上に新駅

新駅は武庫之荘駅から約1.6km、西宮北口駅から約1.7kmの位置にあります。上下線の橋梁間に2面2線のホームを備え、改札口は尼崎側、西宮側の両岸に計2箇所設置します。可動式ホーム柵やエレベーター、エスカレーターなどのバリフリー設備も整備します。

阪急神戸線の武庫川橋梁は2004年に架け替えられました。このとき、複線の旧橋梁の両側に単線橋梁を配置したため、上下線の間に広い空間があります。新駅はこの空間を活用します。

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整備費は860億円

整備費は約86億円で、西宮市と尼崎市、阪急電鉄がそれぞれ1/3を負担します。両市の負担分は国庫補助を活用します。

今後は、2025年度から詳細設計に着手し、各種手続きを進めます。2026年度から新駅設置工事に本格的に着手する予定です。

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駅名はどうなる?

気になる駅名は未定です。単純に考えると「武庫川」ですが、阪神にも武庫川駅がありますので、同名は避けるかもしれません。

ちなみに、両岸の地名は「武庫町」「南武庫之荘」(尼崎市)、「日野町」「松山町」(西宮市)です。建設費を尼崎、西宮両市が負担しているため、どちらかの地名を使うわけにはいきません。かといって、両岸の地名も合わせにくいですが、あえて合わせるなら「日野武庫町」といった形が考えられます。

有力なのは、「新武庫川」「北武庫川」といった、無難な命名です。あるいは、線路の南側の橋に因んで「上武庫橋」「上武庫」といった名称もありうるでしょうか。

なお、いつものことですが、筆者の駅名予測は、たいてい外れます。(鎌倉淳)

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