スカイマークの宮古島撤退で、JAL系のJTAが特便割引を大幅値上げ。宮古島の観光業界には打撃

日本航空系の沖縄の航空会社・日本トランスオーシャン(JTA)が、2013年4月以降の割引運賃を発表しました。それによりますと、沖縄(那覇)-宮古島間の「特便割引」が大幅に値上げされています。スカイマークの同区間の運休を受けて、競争相手がいなくなったからとみられます。

宮古島

発表された4月以降(正確には3月31日以降)の特便割引の価格ですが、那覇-宮古間は前日購入での最安値が全便13,100円、3日前購入が12,600円に設定されました。3月30日までは、同区間の前日購入の最安値が6,300円~6,500円、3日前まで購入の最安値が5,800円~5,900円に設定されていましたので、いずれも倍以上の値上げです。ちなみに、スカイマークは7日前購入の「フリー7」が5,800円、前日購入の「フリー1」が6,800円、当日購入の普通運賃で7,800円でした。

スカイマークの運休を受けての値上げは予想されたことですが、運休日翌日からここまで露骨に値上げするとなると、さすがに驚かされます。

これだけの大幅値上げがなされると、宮古島の観光業に影響は避けられないでしょう。ツアー価格に波及するのかはまだわかりませんが、ツアー料金も値上げになるなら、観光業には大きな打撃になるのは間違いありません。とくに、今後は格安航空会社LCCのピーチアビエーションが那覇-石垣に路線を開設することが決まっており、そうなれば観光客は石垣島に流れてしまいかねません。

スカイマークが運休した直接の原因は搭乗率の低迷ですが、その背景には地元の支援の乏しさもあったようです。その結果が運休につながり、航空運賃相場の値上げに至ってしまったのならば、地元観光業者は残念でしょう。観光業を振興させるには、格安運賃を提供する航空会社を地元が支援しなければならない時代になった、といえるのかもしれません。

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