北海道のスノーリゾートのホテルが、次々と外資系の有名チェーンに変わっていっています。ルスツタワーが北海道初の「ウェスティン」に運営変更するのに続き、キロロマウンテンホテルは「シェラトン」に変わります。これまでも、ニセコのプリンスホテルが「ヒルトン」に変わっています。背景には北海道のスキー場への国際的関心の高まりがあるようですが、この流れは、今後も続くのでしょうか。
アジア初の「トリビュート・ポートフォリオ」も登場
北海道のキロロリゾートには、「マウンテンホテル」と「ホテルピアノ」の2軒のホテルがありますが、2015年12月、それぞれブランドが変わります。「マウンテンホテル」は「シェラトン北海道キロロリゾート」になり、「ホテルピアノ」は「キロロ・トリビュート・ポートフォリオ・ホテル北海道」となります。
新しいブランドはいずれも米スターウッドホテル&リゾート運営です。このうち、「トリビュート・ポートフォリオ」はスターウッドが2015年に発表した最新のホテルブランド。同ブランドのホテルがアジア太平洋地域に開業するのは今回が初めてです。また、シェラトンブランドのホテルは国内8軒目となり、北海道では2014年9月まで営業したシェラトンホテル札幌(現ホテルエミシア札幌)以来の再進出となります。
キロロはゲレンデも奥行きがありますし、二つのホテルはどちらも立派な建物です。ただ、これまではそれを生かし切れていない気がしました。これを機会に、国際的なリゾートへの変貌を期待したいところです。
トマムやサホロはどうなる?
同じ2015年12月には、ルスツリゾートのルスツタワーが「ウェスティン ルスツリゾート」となることは、当サイトでもご紹介しました。ルスツではさらに外資系ホテルの建設が計画されていて、仏アコーホテルズが有力視されています。
北海道のスノーリゾートへの外資系ホテル進出は、サホロのクラブメッドを除けば、2008年のヒルトンニセコ開業(元ニセコ東山プリンスホテル)が最初だと思います。2015年になってへ来て一気に進出が増えたことは、それだけ北海道のスキー場への外資系リゾート企業の関心が高いことを意味しているのでしょう。
北海道の他の大型スノーリゾートとしては、トマム、富良野、レースイがあります。これらのホテルも、今後、有名外資系ホテルチェーンに運営変更されるところが出てくるかもしれません。