京王電鉄の2015年9月25日ダイヤ改正まとめ。準特急が日中毎時6本運転で、笹塚、千歳烏山に停車。区間急行は仙川にも停車へ

京王電鉄と都営新宿線が2015年9月25日にダイヤ改正を実施します。京王線では準特急の停車駅に笹塚駅と千歳烏山駅を追加し、区間急行の停車駅に仙川駅を追加します。都営新宿線の急行は笹塚止まりとなり、京王線の準特急と接続します。

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京王電鉄9月25日ダイヤ改正の概要

京王電鉄によりますと、2015年9月25日ダイヤ改正の、主な改正点は以下の通りです。

停車駅の変更

準特急の停車駅に笹塚と千歳烏山を追加。区間急行の停車駅に仙川を追加。準特急は、京王線系統と相模原線系統がそれぞれ日中20分間隔で運行するようです。

京王電鉄停車駅

初電の新宿到着時刻の繰り上げ

早朝に新たに京王八王子発新宿行き特急を設定。新宿駅へ5時21分に到着できるようになります。京王八王子4時42分発、高幡不動4時50分発、調布5時06分発。相模原線からは橋本4時38分発、京王多摩センター4時47分発の区間急行で、いずれも調布駅で特急に乗換えられます。

平日早朝時間帯に特急・準特急を5本増発

京王八王子4時42分発、4時59分発、5時20分発、高尾山口5時32分発、橋本6時12分発を増発。早朝に特急・準特急が計5本の増発です。

8時台の特急運転開始時刻の繰り上げ

京王八王子発 8時21分発 新宿 9時09着を設定。

都営新宿線とのアクセス強化

日中の京王新宿発着の快速を都営新宿線直通に変更。これにより直通列車は毎時3本から6本へ増発します。

また、夕方ラッシュ時の都営新宿線笹塚止まりの列車を一部京王線に乗り入れさせ、八幡山まで運行。これにより夕方時間帯の直通列車が毎時6本から9本になります。この八幡山行きは、明大前で特急京王八王子行きや特急橋本行きに連絡します。

新宿発の終電時刻を延長

新宿発の終電時刻を延長し、調布への最終は0時34分発、京王八王子と京王多摩センターへの最終は0時33分発、橋本への最終は0時22分発となります。

高幡不動で系統分断

平日日中時間帯に、各駅停車高尾山口行の一部を高幡不動行に変更します。高幡不動駅で高幡不動始発の高尾山口行に乗り換えとなります。高幡不動~高尾山口に6連が復活します。

井の頭線のダイヤ改正内容

井の頭線は大きなダイヤ改正はありません。まず、早朝5時台の列車を増発し10分間隔で運行。また、明大前で京王線早朝時間帯の特急・準特急から井の頭線にスムーズに乗換ができるように時刻を調整します。

そのほか、京王線の終電時刻延長に合わせる時刻変更も実施します。それにより、渋谷からの終電時刻が、京王八王子と京王多摩センターへの終電は0時29分発、橋本駅への終電は0時18分発となります。吉祥寺行き最終と富士見ヶ丘行き最終は現行のままです。

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ポイントをまとめてみると

以上が公式発表ですが、以下に、上記内容から推定できる範囲でおおざっぱにポイントをまとめてみます。

日中の相模原線特急を準特急に変更

今回のダイヤ改正で一番大きなポイントはこれでしょう。これまでのダイヤでは、日中に京王線特急と相模原線特急が続行運転しており、新宿~調布間で後続特急が滞りやすいという問題点がありました。今回の改正では、相模原線特急を準特急に変更して笹塚と千歳烏山に停車させることで、この問題を緩和させようということでしょう。

また、現在のダイヤでは、新宿~調布間で毎時9本走る特急がいずれも笹塚を通過するため、都営線との接続が悪いという問題もありました。今回のダイヤ改正で準特急が笹塚に停車し、毎時3本の都営急行がそれと接続するのも大きな改善点といえるでしょう。

一方、千歳烏山は現在は緩急接続ができない駅ですが、将来の高架化による2面4線化が予定されていますので、準特急停車はそれを見据えたものといえそうです。

特急・準特急の運行形態は?

新ダイヤでは、日中は特急が毎時3本、準特急が毎時6本となります。平日は高尾山口発着が特急、京王八王子・橋本発着が準特急となり、土休日は京王八王子発着が特急、高尾山口・橋本発着が準特急になるようです。特急、準特急の20分ごとの運行形態をまとめると、以下のようになるとみられます。

・平日昼間:高尾特急、八王子準特急、橋本準特急
・平日夕方:八王子特急、八王子特急、橋本特急
・平日夜間:八王子特急、八王子準特急、橋本特急
・休日:八王子特急、高尾準特急、橋本準特急

区間急行の仙川停車も利用者には朗報でしょう。とはいえ区間急行が仙川に停まることで、「急行」とは別系統の種別になった感もあります。違う種別名にしたほうがいいのでは、という気もします。

今回が最終形ではない?

ところで、現在の特急の停車駅は、少し前までの準特急と同じです。今回のダイヤ改正で、さらに停車駅が加わった準特急ができるわけです。この新しい準特急の停車駅に、桜上水、つつじが丘を加えたら、少し前の急行と同じ停車駅になります。

最近の私鉄各社は、優等列車の停車駅を増やす傾向にあります。これは、都市間高速輸送やJRとの競争よりも、沿線住民の利便性向上に重点を置いていることを意味します。それにより沿線各駅の価値を上げようという戦略なのでしょう。最近の京王電鉄のダイヤ改正も、こうした流れのなかにあるようにみえます。

今後、京王電鉄は着席サービスのある優等列車の運転を計画しています。今回のダイヤ改正がそれを見据えたものかどうかまでは判断できませんが、今回のダイヤが「最終形」というわけではなさそうです。

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