JALが羽田~ドーハ線の就航日と時刻表を発表しました。2024年3月31日に運航を開始します。
初の中東直行便
JALは、羽田からカタールの首都ドーハへの直行便について、2024年夏ダイヤがはじまる3月31日に就航すると発表しました。日本の航空会社として初の中東への直行便で、毎日運航します。
ドーハは、JAL同じ航空連合「ワンワールド」に属するカタール航空の拠点です。JALはカタール航空と連携し、ドーハ乗り換えでヨーロッパや中東、アフリカ、南米への各都市へネットワークを広げます。
JAL羽田~ドーハ線時刻表
JAL羽田~ドーハ線の時刻表(スケジュール)は以下の通りです。羽田空港の深夜・早朝枠を活用します。
■JAL羽田~ドーハ線スケジュール
JL59 羽田22:50→ドーハ04:40(+1)
JL50 ドーハ07:15→羽田23:55
いずれも毎日運航で、運航開始は羽田発が2024年3月31日、ドーハ発が4月1日です。
ちなみに、同路線はカタール航空も運航していて、そのスケジュールを4月1日で検索してみると、以下の通りです。
■カタール航空 羽田~ドーハ線スケジュール
QR807 羽田01:00→ドーハ06:30
QR806ドーハ07:15→羽田23:30
羽田発はJAL便が早く、羽田発は両便ともほぼ同時刻です。JALはカタール航空とのコードシェアを実施していますが、自社便就航後も継続する予定です。また、カタール航空もJAL運航便とコードシェアをします。
使用機材はボーイング787-9型機で、ビジネスクラスが52席、プレミアムエコノミークラス35席、エコノミークラス116席の計203席仕様です。
中東・アフリカへ時間短縮
ドーハ就航により、中東やアフリカ方面へ、JAL便で行きやすくなります。JALによれば、従来のロンドン経由に比べ、リアドで9時間40分、ヨハネスブルグで12時間30分、カサブランカで4時間5分の時間短縮になるそうです(往路)。
現状では、西側諸国便はロシア上空を通過できないので、ヨーロッパへアクセスする際も、ドーハ経由を活用できます。日本から直行便のないヨーロッパの都市へ行く場合、ドーハでカタール航空に乗り継ぐのもいいでしょう。
羽田到着が遅いのが難点
旅行者的な視点で見ると、羽田22時50分発は使いやすいものの、羽田23時55分着は厳しい時間帯です。京急やモノレールの終電には間に合わないので、都内へのアクセスは深夜バスかタクシーになります。
深夜バスは、現在の時刻表なら、東京駅や新宿駅への1時が最終便です。23時55分到着のフライトだと、遅れない限りは間に合いそう。
ただ、東京駅や新宿駅に未明に着いても、その先の電車やバスは終わっているので、帰宅するのが大変そうです。結局、空港からタクシーで帰るか、空港に朝までいるか、選択になる人も多そうです。(鎌倉淳)