ふるさと納税が大ブームです。地方自治体に寄付をすると、その自治体からお礼の品がもらえて、寄付金は納税額から控除できる、という仕組み。納税している人なら実質2,000円でさまざまなお礼の品をもらえるとあって、寄付者が急増しています。
最近はお礼の品もバラエティに富んできていて、ついには交通機関に乗れたり、ホテルの宿泊券がもらえたりするようになりました。納税額が大きい人ならば、ふるさと納税だけで実質2,000円の旅ができるかもしれません。
ここでは、飛行機に乗れるふるさと納税をまとめてみました。
泉佐野市に寄付でピーチに乗る!
飛行機に乗れるふるさと納税で先陣を切ったのは、大阪府泉佐野市です。泉佐野市に寄付をすると、ピーチ・アヴィエーションのピーチポイントが「お礼の品」としてもらえます。もらえるポイントは寄付金の額に応じて異なり、1万円以上で5,000ポイント、3万円以上で15,000ポイント、5万円以上で25,000ポイント、10万円以上で50,000ポイントです。
ピーチポイントは、1ポイント=1円としてピーチの航空券購入に利用できます。ピーチの航空券価格を考えれば、3万円の寄付で15,000ポイントをもらえれば、北海道や九州への旅ができるでしょう。
行橋市に寄付でスタフラに乗る!
泉佐野市に追随したのが、北九州空港に近い福岡県行橋市。お礼の品としてスターフライヤーのスターリンクマイルを用意しています。1万円の寄付で2,000マイル、3万円の寄付で3,000マイル、10万円の寄付で12,500マイルです。スターフライヤーでは、12,500マイルで羽田~北九州・福岡間の無料航空券がもらえます。つまり、10万円の寄付で、東京都民が九州旅行を、福岡県民が東京旅行を楽しむことができます。
1万円の寄付を6回繰り返すほうがお得じゃないか? と思う方もいるかもしれませんが、行橋市では一人につきお礼の品は年1回と決めていますので、それはできません。
綾町に寄付でソラシドに乗る!
最近新しい「お礼」を用意したのが宮崎県綾町です。こちらは、「ソラシドエアで行く 照葉樹林都市ユネスコエコパーク 宮崎綾町の旅(2日間)」として、10万円以上の寄付の方を町に招待しています。この旅行は、羽田~宮崎空港のソラシドエア往復航空券と、綾町の宿泊施設1泊2日、それにレンタカー代もしくは1万円相当の綾町特産品がセットになったツアーです。
「照葉樹林都市ユネスコエコパーク」と銘打っていますが、施設の入場料金が含まれているわけでもなく、添乗員に案内されるわけでもありません。「往復の航空券+綾町宿泊+レンタカー」というだけです。綾町は宮崎市からクルマで1時間ほど走った山間の町です。
お得なのは泉佐野市=ピーチ
これら3つの「飛行機に乗れるふるさと納税」を比べてみると、3万円の寄付で北海道やら九州やらに行けそうな泉佐野市=ピーチがコスパでは優れています。行橋市=スタフラと、綾町=ソラシドは、10万円以上の寄付というのがハードルが高いですね。10万円の寄付で満額控除を受けられるには1,000万円程度の年収が必要ですので、対象者は限られそうです。