JR九州が「九州アプリ くじきっぷ」の第2弾を発売します。5,000円または6,000円で、JR九州乗り放題が当たるかも?という運試しのチケットです。
九州内往復旅行が当たる
「九州アプリ くじきっぷ」(以下、くじきっぷ)は、「JR九州アプリ」で1回5,000円または6,000円のくじを引くと、九州内のどこかへの往復きっぷが当たるものです。
「くじきっぷ」の発売は、2024年夏に続いて2回目です。
起点は博多駅で、今回の行き先は「鹿児島中央」「宮崎」「熊本・水前寺」「長崎・浦上」「大分・佐伯」のいずれか。新幹線または特急の往復指定席で旅行できます。
宮崎へは、鹿児島中央経由です。熊本・水前寺へは「つばめ」限定です。
有効期間は3日間です。3日間で往復旅行をしなければなりません。
大当たりとして用意されているのが、「JR九州全線3日間乗り放題」。九州新幹線、西九州新幹線も乗り放題に含まれます。
平日版と全日版
今回の価格は、平日限定版が5,000円、土休日を含む全日利用版が6,000円となりました。平日用は、ゆき、かえりともに平日利用に限ります。前回は一律5000円でしたので、今回は全日版で1,000円の値上げとなります。
発売期間は2025年1月1日~3月18日、利用期間は1月7日~3月19日です。ただし、2月22日~2月24日は利用できません。また、列車ごとに予約できる席数に限りがあります。
発売数は先着13,000組。そのうち、平日限定が5,000組、全日利用可が8,000組です。前回の10,000組から、3,000組の増加です。
行き先と当選組数
気になる各行き先への当選確率については、以下のように告知されています。
JR九州3日間乗り放題 5%
鹿児島中央 5%
宮崎 5%
熊本・水前寺 45%
長崎・浦上 10%
大分・佐伯 30%
前回の行き先と当選確率は、JR九州乗り放題が3%、鹿児島が5%、熊本、長崎が25%、別府・大分が42%でした。
比較すると、今回は、全線乗り放題の確率が高まり、鹿児島はそのまま。宮崎が初登場し、熊本が高まり、長崎、大分は低くなるという形です。
割引率は?
割引率もみてみましょう。下にまとめてみました。「定価」は往復の運賃・料金、「割引率」は平日版(括弧内は全日版)を示しています。
博多~宮崎 定価29,460円 割引率83%(80%)
博多~鹿児島 定価21,280円 割引率76%(72%)
博多~大分 定価12,940円 割引率61%(54%)
博多~長崎 定価12,100円 割引率58%(50%)
博多~熊本 定価10,460円 割引率52%(43%)
往復旅行の場合は、宮崎、鹿児島が7~8割引と破格で、次が大分、長崎の順です。熊本の割引率が最低ですが、それでも、平日版ならほぼ半額です。
JR九州乗り放題は単純な割引率を示せませんが、2023年に発売された「みんなの九州きっぷ」が2日間で18,000円でした。
「くじきっぷ」は3日間ですので、27,000円のきっぷが5,000円で当たる!と考えれば、割引率は81%、6,000円なら78%割引です。
「九州アプリ くじきっぷ」第2弾の概要
「九州アプリ くじきっぷ」第2弾の概要は以下の通りです。
■発売期間
2025年1月1日(水)9:00~3月18日(火)
※先着数に達し次第発売終了
※くじは購入から3日以内
列車の予約は1月6日~3月18日
■きっぷ利用期間
2025年1月7日(火)~3月19日(水)
■利用できない期間
2025年2月22日~24日は利用できません。
※利用開始日の1ヶ月前から当日まで予約可能。有効期間は3日間。往復指定席のきっぷは、列車ごとに予約できる席数に限りがあります。
■発売数
先着13,000組(平日限定5,000組・全日利用8,000組)
※1組につき2名分まで購入可能。
※2名で購入の場合、同一行程での利用。
■発売金額
5,000円(平日限定)
6,000円(全日利用可)
※こどもの設定はありません
※くじ購入時に4,500円を決済し、JR九州インターネット予約サービスできっぷを予約時に、平日限定は500円、全日利用は1500円を決済します。決済は計2回を行います。
※2名で利用の場合は、くじ引き券購入時に2名分を購入します。別々にくじ引き券を購入した場合、当選する方面が抽選結果により異なる場合があります。
射幸性が高まる?
第1弾に比べると、宮崎が登場し、目的地の楽しみが増えました。全線乗り放題の当選確率も高まっています。
その代わりとして、最もお得感の小さい熊本の割合が高まり、「外れ感」が強くなってしまいました。
高額当選と低額当選の可能性がそれぞれ増えたことから、射幸性が高まったともいえます。ただ、どこへ行くにせよ、元が5,000~6,000円なので、お得であることに変わりはありません。
2月の三連休には利用できないものの、大学生の春休みが利用期間に入っていますので、学生には使いやすいでしょう。「運試し」で旅をしてみるのもよさそうです。(鎌倉淳)