ANAが株主優待制度を刷新します。株主優待で新たな割引運賃を設定するほか、2万株以上の大口保有者に対し、ダイヤモンドサービスの一部特典を提供します。いっぽうで、発行枚数の総数は削減します。
「シンプル」5%割引を追加
ANAが、2026-2028年度の新たなグループ中期経営戦略を策定しました。そのなかで、株主優待制度の拡充、刷新を盛り込みました。
新しい株主優待制度では、ANAの国内線「シンプル」運賃を5%割り引く制度を追加します。現状は「フレックス」(基準運賃)の50%割引のみでしたが、割引運賃の「シンプル」に対する5%割引を追加することで、株主優待割引の選択肢を広げます。
たとえば、羽田~新千歳線の2026年6月1日の価格は、現時点でフレックスが48,340円、シンプルが12,370円です。新たな株主優待割引では、フレックス50%割引が24,170円、シンプル5%割引が11,750円で利用できることになります。

長期保有で「ダイヤモンドサービス」
また、大口の長期保有株主向けに長期保有優遇制度を導入します。
毎年9月末基準日において、3年(7基準日)以上連続して、同一株主番号にて20,000株以上を保有する株主を対象に、ANAマイレージクラブの最上級ステイタスである「ダイヤモンドサービス」の一部特典を提供します。
ANAの現在の株価は3,000円程度なので、約6000万円相当の株式を保有している場合に、「ダイヤモンド特典」の一部を受けられることになります。具体的に提供されるサービスについては、現時点では明らかではありません。
ツアー割引も拡充
さらに、株主優待のツアー割引も拡充します。
ANAの国内・海外のダイナミックパッケージ商品の割引率を、現行の2〜5%から10%に変更します。
そのほか、期間限定の株主優待として、ピーチ・アビエーションの国際線搭乗優待を設定します。ピーチの創立15周年という位置づけです。
配当については、2027年3月期から中間配当制度を導入します。配当性向は20%程度を維持しますので、配当を増やすのではなく、半分を秋にも支払うということです。基準日は9月30日です。
発行枚数は削減
株主優待割引券の発行基準も変更します。総発行枚数を削減する方針ですが、詳細は明らかにされていません。
現状は、3月末、9月末時点で100株以上所有の株主に対し、100株あたり1枚です。400株以降は単位あたり発行枚数が低減していき、1,000株の場合は7枚発行、2,000株の場合は9枚発行などとなっています。
新たな制度では、この発行枚数を削減するということです。(鎌倉淳)























