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ANA、国内線を縮小へ。新中期経営計画、収益低迷、人口減少など理由

国際線は拡大へ

ANAが、新たな中期経営計画で国内線を縮小します。収益が低迷しているためで、人口やビジネス需要の減少を踏まえ、機材の小型化などをすすめます。

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2030年度に1%減少

ANAが、2026年度から3年間の新たな中期経営計画を発表しました。そのなかで、国内線事業について、2030年までに事業規模を示す座席キロを1%を減らす方針であることを明らかにしました。

座席キロ(有効座席キロ:ASK)は、航空会社が提供する座席数に輸送距離を乗じたもので、航空輸送の供給量を示す指標です。100席の飛行機が1,000km飛行した場合、座席キロは10万となります。

ANAは新中期経営計画で、座席キロについて、2025年度を100とした場合、2030年度に99に低下させる方針を示しました。わずか1%とはいえ、大手航空会社の中期経営計画で国内線の事業規模縮小を掲げることは異例です。

ANA

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収益低迷受け

ANAの国内線収益は低迷しています。国内で人口減少が進んでいるほか、ビジネス需要が新型コロナ禍前に比べ2、3割も減少していて、需給バランスが崩れているためです。

2026年夏ダイヤでは、関西空港発着の国内線を現在の1日あたり5都市12往復から大幅に縮小し、羽田便のみの1都市5往復とします。今後は訪日客の誘致などで利用増を目指しますが、運行規模を縮小して、需給を適合させる必要があるとみています。

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100席クラスの新機種導入

ANAは、100席クラスの新機種として、エンブラエルのE190-E2を最大20機発注済みで、2028年度から受領します。160席クラスのB737をE190-E2に置き換えることなどで、座席キロを減少させる計画のようです。

ただし、国内線の売上高は2025年度のの7,310億円から、2030年度に7,800億円まで拡大させる目標を掲げました。割合にして約6%です。

売上高増の手段として「運賃単価の適正化」を挙げています。今後5年間で、運賃水準を6%以上、切り上げることを見込んでいるようです。

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国際線は拡大

国際線については、事業規模(座席キロ)を1.29倍に拡大することを目指します。

2028年までは羽田便を優先的に拡充します。2029年以降は成田空港の拡張を受けて、北米線・アジア線を増強し、乗り継ぎ需要を取り込みます。成田便に関しては、事業規模1.7倍を目指します。

2026年8月以降に受領するボーイング787-9型機の全クラスに新シートを装備し、快適性の向上につなげます。

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ピーチも国際線強化

ANA傘下のLCCであるピーチに関しても、国際線を強化します。現在の売上高構成比は国内線6に対し国際線4ですが、これを5対5に引き上げることを目指します。

航続距離の長いA321XLRを2028年度から受領する予定で、中距離国際線マーケットに積極的に進出し、訪日客やレジャー層を取り込みます。東南アジア方面の路線が増えそうです。(鎌倉淳)

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旅行総合研究所タビリス代表。旅行ブロガー。旅に関するテーマ全般を、事業者側ではなく旅行者側の視点で取材。著書に『鉄道未来年表』(河出書房新社)、『大人のための 青春18きっぷ 観光列車の旅』(河出書房新社)、『死ぬまでに一度は行きたい世界の遺跡』(洋泉社)など。雑誌寄稿多数。連載に「テツ旅、バス旅」(観光経済新聞)。テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ルート検証動画にも出演。