航空各社の2018年度運航計画。JAL、ANAは離島便強化、エアドゥは減便

新型機材の導入進む

航空各社が、2018年度の運航計画を発表しました。JAL、ANAの大手2社は、奄美群島や先島諸島への離島便を強化。一方、パイロット不足に悩むエアドゥは減便で、一部をANAが肩代わり運航することになりました。

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JAL国際線

JALは、国際線で、関西~ホノルル線と成田~バンコク線の増便を2019年3月まで延長。いずれも週14往復を継続します。

成田~モスクワ線は増便で、週5~7往復を運航します。日露間のビザ発給要件緩和に伴う需要の増加に対応したものです。

機材面では、羽田~バンコク線を、8月1日から「JAL SKY SUITE」仕様のボーイング777-200ER型機に統一します。成田~ホノルル線では、8月10日~17日に「JAL SKY SUITE」仕様の777-300ER型機を投入し、ファーストクラスサービスを設定。成田~ダラス線と成田~ハノイ線は、現状のボーイング787-8型機から787-9型機に大型化されます。

JALとANA

JAL国内線

JAL国内線は、羽田~新千歳線や伊丹~新千歳線で繁忙期に増便。伊丹~仙台線も1日7往復から8往復になります。伊丹発着路線を中心に、「クラスJ」装備のエンブラエル190型機の運航路線・便数が拡大します。

鹿児島発着路線では、ATR42-600型機の運航路線を拡大します。鹿児島~屋久島線、奄美大島線では、それぞれ1日1~2往復程度増便します。

那覇発着路線にはボーイング737-800型機の投入を進め「JAL SKY NEXT」サービスを拡充します。新規路線として徳之島~沖永良部~那覇線を7月1日に新規開設し、奄美群島5島(喜界島、奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島)と那覇が結ばれます。

一方、伊丹~福岡線、伊丹~出雲線、中部~新千歳線は減便。奄美大島~沖永良部線と沖永良部~与論線は7月1日より運休します。

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ANA国際線

ANAは、国際線で6月1日から、深夜早朝時間帯を活用して、羽田~バンコク線を増便します。1日1往復で、機材はボーイング787-8型機を使用。これにより、成田と羽田をあわせ、東京~バンコク線は1日5往復に増加します。

このほか、3月25日から成田~成都線を現在の週4往復から週7往復に、羽田~香港線を週12~14往復から週14往復へと増便します。

機材面では、成田~バンコク線やクアラルンプール線などのアジア路線で、ビジネスクラスのフルフラットシートとプレミアムエコノミーサービスの路線を拡大します。新鋭機のエアバスA320neo型機は、関西~杭州線で5月1日から、成田~厦門線で6月1日から、関西~北京線では10月1日から順次導入します。

ANA国内線

ANA国内線では、中部~宮古線、福岡~石垣線を、1日1往復で通年運航します。これにより、宮古島への直行便は、既存の羽田、中部、関西、福岡からの4路線となります。

本土便の増便を受け、沖縄~石垣線、および宮古線は1日1~2往復を減便します。石垣~宮古線は運休となります。

そのほか、伊丹~福岡線、伊丹~鹿児島線、中部~松山線、福岡~仙台線、福岡~沖縄線で各1~2往復程度の減便です。

機材面では、国内線でもエアバスA320neoの導入を進め、2018年度までに11機体制とします。また、4月からは機内Wi-Fiを無料で提供し、機内Wi-Fiエンターテイメントサービスも拡充する予定です。

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エアドゥ

エアドゥでは、新千歳~岡山線を廃止します。また、新千歳~仙台線を1日4往復から2往復へ、新千歳~中部線を1日2往復から1往復に減便します。

いずれもANAが肩代わりし、新千歳~岡山線でANAが1日1往復を再開、新千歳~仙台線で1日1往復を増便、新千歳~中部線で1日1~2往復を増便します。

エアドゥは、2017年度冬ダイヤの1日33往復を、2018年度夏ダイヤでは29往復とし、運航規模を縮小します。ただし、B767-300型機の運航を増やしており、供給座席数の減少は食い止めているようです。

B767-300型機(286、288、289席)は、2018年度上期は4機体制にて運航します。下期には同型機2機を新規に導入し、退役予定の現存機2機の更新時期を再検討します。一方、B737-700型機(144席)は、現行9機体制ですが、今後の計画については改めて決定します。

エアドゥはパイロット不足に悩んでおり、運航便数を減らしつつ、機材は大型化する方向性のようです。

アイベックス

アイベックスエアラインでは、3月25日より松山~新千歳線、中部~松山線、福岡~新潟線を1日1往復で新規開設、仙台~新千歳線を1日1往復で再開します。また、仙台~福岡線を増便します。これらの路線では、すべてANAとコードシェアを実施します。

また、ANAとコードシェアをしている中部~福岡線は、アイベックスとしての運航は中止となります。穴埋めとして、ANAが同路線を1日2~3往復、増便します。

スカイマーク

スカイマークは、神戸~那覇線を1往復増便し、3往復とします。一方、福岡~新千歳線は1日1往復便に減便です。

また、羽田~那覇線、中部~那覇線、羽田~新千歳線で、深夜早朝便を運航します。羽田~新千歳線は7月13日から10月27日まで、羽田~那覇線と中部~那覇線は7月14日から9月30日までです。

フジドリームエアラインズなど

スターフライヤーは、北九州~那覇線の期間限定運航を除けば、これまでと運航便数に変更はありません。ソラシドエアも運航便数に変更はありません。

フジドリームエアラインズは、3月25日から静岡~出雲線を、4月20日から仙台~出雲線を新規就航します。また、3月25日から静岡~丘珠線が運航再開します。いずれの路線も、JALとコードシェアをします。

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