西鉄高速バスが、福岡市中心部と北九州空港を結ぶ深夜・早朝のリムジンバスを運行させると発表しました。福岡県からの運行受託で、運行開始は2015年7月17日です。北九州空港の利便性を高めることで、過密状態の福岡空港から北九州空港へ利用者や航空便の移行を促す目的です。
深夜・早朝の限定運行
このバスの名称は「福北リムジンバス」。北九州空港と西鉄天神高速バスターミナルや博多駅を直結します。北九州空港の利用客増を目的に、西鉄が福岡県から運行業務を受託するものです。深夜・早朝のみの運行です。
福岡・天神発が1日1便、北九州空港発が1日3便の1日計4便が運行され、博多駅筑紫口と北九州空港を最短73分で結びます。料金は片道大人1,000円。車両はトイレ付きの高速バスタイプを用います。
天神発便は、西鉄天神高速バスターミナル前を03時20分に出発し、博多駅前(03時30分発)、博多駅筑紫口(03時37分発)を経由して、北九州空港に04時50分に到着。5時30分発のスターフライヤー70便羽田行きに接続します。
北九州空港発便は、博多駅筑紫口、博多駅前、西鉄天神高速バスターミナル前の順に停車します。北九州空港23時00分、00時00分、00時55分発の3便が設定され、いずれの便もスターフライヤーの到着便に20分で接続します。それぞれ1時間30分で天神に到着します。いずれも予約不要で乗車できます。
画像:西鉄ホームページ
福岡市への乗合タクシーは廃止
北九州空港は24時間空港として開港しましたが、深夜・早朝便では、福岡市との交通アクセスが課題でした。これまでは、スターフライヤー利用者を対象に、乗合タクシー(福岡市まで2,090円)がありましたが、リムジンバスの運行開始に伴い、福岡市への乗合タクシーは廃止されます。
乗合タクシーはそれなりに好評でしたが、リムジンバスのほうが全ての利用者にわかりやすいですし、1,000円という価格も手ごろです。
産経新聞によりますと、北九州空港にはLCCから、新規就航や増便をしたいとの要望が寄せられているそうです。福岡市内とのアクセスが改善すれば、LCCの就航が増え、北九州空港は成田や関空のような「LCC空港」になれるかもしれません。期待したいところです。