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小田急、新型ロマンスカー80000系の車両概要を公表。VSE後継、新たなフラッグシップに

7両編成ボギー車

小田急の新型ロマンスカーの車両概要が公表されました。7両編成のボギー車で、「水」をテーマにしたデザインです。「VSE」の後継として、存在感を発揮しそうです。

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7両編成ボギー車

小田急電鉄の新型ロマンスカーは、50000形「VSE」の後継として、2029年3月に運行を開始する予定の車両です。

車両形式名は「80000形」。7両編成のボギー車で、連接車ではありません。箱根登山線へ乗入可能な仕様で、高い環境性能も備えます。

小田急80000系
画像:小田急プレスリリース

 
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「水」をテーマに

開発コンセプトは「きらめき走れ、ロマンスカー」。小田急グループの事業エリアは、多摩川や芦ノ湖、相模湾など、「水」と関連した風景に恵まれることにちなみました。

先頭部には、ロマンスカーの代名詞ともいえる展望席を設置。展望席と、その上に位置する運転席を大型の曲面ガラスで一体的に包むデザインとします。

車内の座席は、用途や気分により選択できる複数の座席種別を設け、側面にも大型の窓を設置します。

小田急ロマンスカー80000系
画像:小田急プレスリリース

 
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ロマンスカーの伝統を継承

車体カラーは、水の清らかさを感じさせる「淡い水色」が基調。窓下などの車体側面には、水面の波紋を想起させる「ゆらぎ」を設けます。車両連結部には「バーミリオンオレンジ」を施し、ロマンスカーの伝統を継承します。

車両デザインを担当するのは、COA一級建築士事務所です。今後、車両の詳細設計に着手します。2029年3月の運行開始後は、小田急の新たなフラッグシップ車両として存在感を発揮しそうです。(鎌倉淳)

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旅行総合研究所タビリス代表。旅行ブロガー。旅に関するテーマ全般を、事業者側ではなく旅行者側の視点で取材。著書に『鉄道未来年表』(河出書房新社)、『大人のための 青春18きっぷ 観光列車の旅』(河出書房新社)、『死ぬまでに一度は行きたい世界の遺跡』(洋泉社)など。雑誌寄稿多数。連載に「テツ旅、バス旅」(観光経済新聞)。テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ルート検証動画にも出演。