スマイルリゾート系のスキー場が、2026年シーズンのリフト券価格を発表しました。平均で7%の値上げ率となっています。中堅スキー場にも値上げの波が押し寄せています。
中里は10%アップ
株式会社スマイルリゾートは、系列5スキー場の2025-2026年シーズンのリフト券価格を発表しました。
最大規模の舞子スノーリゾートが7,000円となり、前年から500円の値上げ。値上げ率は7%で、初めて7,000円台に乗せました。
同じ湯沢エリアの湯沢中里スキー場は、6,400円で、600円の値上げ。10%の値上げ率です。
キューピットバレイは27%の大幅値上げ
大きく価格を上げたのはキューピットバレイで、前年の4,400円から5,600円になり、1,200円もアップしました。値上げ率は27%です。
ただし、前年はリフト架けかえのため上部ゲレンデを閉鎖しており、価格を下げていました。2026年シーズンは、新リフトが稼働して全面オープンとなるため、大幅な値上げとなったものです。
スマイル系列5スキー場の、リフト1日券の価格は以下の通りです。
スマイル系スキー場2026シーズンリフト券価格
スマイル系列5スキー場のリフト1日券価格(おとな、ハイシーズン)を、高い順に並べました。左が2025年シーズン、右が2026年シーズンです。
■舞子スノーリゾート
6,500円→7,000円(△7%)
■湯沢中里スノーリゾート
5,800円→6,400円(△10%)
■キューピットバレイ
4,400円→5,600円(△27%)
■ムイカスノーリゾート
5,200円→5,500円(△5%)
■二ノックススノーパーク
4,800円→5,000円(△4%)
中堅スキー場にも値上げの波
5スキー場の平均値上げ率は10%です。ただし、キューピットバレイの大幅値上げが全体を引き上げており、それを除くと、平均7%の値上げ率です。
消費者物価のインフレ率よりも高いですが、近年のレジャーインフレの状況に照らせば、相場並み、といったところでしょうか。
スマイルリゾート系列は中堅スキー場が多く、ニセコや白馬のような大型ゲレンデはありません。インバウンド比率は、大型スキー場に比べれば低いでしょう。
つまり、インバウンドを当て込んだ強気の価格設定というわけではなく、物価高騰や人手不足に後押しされた、インフレを反映した値上げといえそうです。(鎌倉淳)