JRの在来線特急「ひだ」「しなの」「南紀」が、ピーク時に全車指定席で運転します。まずは2025-26年の年末年始で実施します。指定席が満席の場合、立席特急券を数量限定で発売します。
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年末年始期間に全車指定席
JR東海などは、年末年始期間において、「ひだ」「しなの」「南紀」の3列車について、全車指定席で運転すると発表しました。
期間は2025年12月26日から2026年1月4日まで。この期間に、臨時列車を含む全列車で自由席の設定を取りやめ、全席指定席として運転します。
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立席特急券を発売
期間中は、自由席特急券で、これらの列車に乗車することはできません。
乗車希望列車の指定席が満席の場合、立席特急券を数量限定で発売します。立席特急券は原則として車内で着席できず、デッキや通路で立って乗車します。価格は自由席特急券と同額です。
また、通常は、定期券利用者は自由席特急券を購入すれば、これらの列車の普通車自由席が利用できますが、全車指定席期間中は自由席特急券が発売されないので、この扱いもなくなります。
代わりに、指定席券を購入すれば、定期券と併用で乗車が可能となります。立席特急券を購入して乗車することもできます。
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今後も継続へ
JR東海などは、今後も「ひだ」「しなの」「南紀」の各列車について、ゴールデンウィークやお盆などのピーク期間を中心に、全車指定席として運行する予定としています。
JR東海は、東海道新幹線の「のぞみ」でも、ピーク時に全車指定席とする扱いを実施しています。今回は、それを在来線特急にも広げる形といえます。
特急列車の全車指定席化は、ここ数年で全国に広まっています。今後も、自由席は縮小傾向になっていきそうです。(鎌倉淳)
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