スカイマークが冬季限定で、札幌(新千歳)と沖縄(那覇)を結ぶ直行便を運航すると発表しました。区間距離は2,418kmで、日本国内線としては最長距離の航空路線です。運航期間は2015年1月29日~3月28日で、1月29日~2月28日は週4往復、3月1~28日は週7往復で運航します。
価格は片道11,000円~
機材はボーイング737-800型機で、1日1往復運航。札幌発那覇行きは、新千歳空港を9時30分に出発して13時30分に到着します。また、那覇発札幌行きは、那覇空港を14時30分に出発し、17時40分に到着します。所要時間は約4時間です。運賃は変動型で、片道11,000円~43,000円です。
運航スケジュールは以下の通りです。
スカイマーク 札幌~那覇便時刻表
BC751 札幌09:30→那覇13:30
BC754 那覇14:30→札幌17:40
* 1月29日から2月28日までは往復とも木曜から日曜日の運航
札幌~那覇の座席利用率は高い
札幌~那覇は、すでにANAが1日1便運航していて、2013年度の年間座席利用率は64.1%、1~3月に限れば78.2%を残しています。冬季の利用率が高いのは、北海道民が沖縄旅行を好むのがこのシーズンだからだそうです。ANAの機材もスカイマークと同じB737です。
この数字を見る限り、もう1便くらいの参入余地はありそうです。そのため、A330の投入で機材に余裕のあるスカイマークが、新たな就航先を探す中、新規拠点の設置が不要な新千歳空港と那覇空港を結ぶ路線を選んだ、ということでしょうか。運航ダイヤも、北海道民が利用しやすい時間帯になっています。
ANAの特割価格を最高運賃に設定
ANAは普通運賃で70,100円、特割で43,000円程度、旅割75で23,000円程度ですので、スカイマークの11,000円~43,000円という価格設定は、ANAの特割の価格水準を最高運賃に設定していることになります。2,418kmという長距離ですので、スカイマークの最低運賃の11,000円で買えれば、文句なく激安です。機材も同じB737で、シートピッチもほぼ同じですから、スカイマークに競争力はありそうです。
とはいえ、ANAの場合、この区間はツアーでの利用客が多いとみられますから、販売ルート上の競合はあまりないのかもしれません。北海道民の冬の沖縄旅行の需要を拡大できれば、両社の共存は可能でしょう。
それにしても、B737、あの小さな飛行機で4時間の旅です。国内線ですから、機内食もありませんし、ちょっと退屈そう。スカイマークは機材によっては電源コンセントが座席にあるので、その点は救いでしょうか。