東海道新幹線の最高速度が引き上げられるようです。JR東海の山田佳臣社長が、2013年12月19日の記者会見で明らかにしました。東海道新幹線の現在の最高速度は時速270km。これは「のぞみ」が導入された1992年に達成されたもので、今回速度向上が実現すれば、実に20数年ぶりとなります。
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すでに夜間に実験中
速度向上に向けた走行試験は、すでに夜間に実施中。乗り心地や周辺環境への影響などのデータ収集を進めています。2014年の早い段階で国土交通省に認可申請する予定で、早ければ2015年3月のダイヤ改正から速度向上が実現します。
東海道・山陽新幹線に投入されているN700系やN700A系は、山陽新幹線区間では最高時速300kmで運転されていますが、速度向上はこれらの車両をそのまま使用して行います。とはいえ東海道新幹線は曲線区間が多いため大幅な速度向上は望めず、最高でも時速300km、実際は10~15km程度の速度向上を目指していると思われます。現実的には時速280~285km程度になるのではないでしょうか。
現在の東海道新幹線は、最短で東京~名古屋間が1時間35分、東京~大阪間は2時間25分です。最高速度の向上により、東京~大阪間で2時間20分を切る列車が登場しそうです。
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