テレビ東京系列の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」第10回が放送されました。田中要次と羽田圭介のコンビが、路線バスだけを乗り継いで旅をする番組です。今回のマドンナは、アスリート系タレントの水野裕子です。
お題は、新潟県の越後湯沢をスタートし、3泊4日で山形県の山形市に到達するというものです。例によって正解ルートを検証してみます。なお、以下はネタバレ100パーセントです。また、結果論100パーセントです。行ってない筆者が机上で語っているだけです。ご理解ください。
※以下、掲載時刻は確認しましたが、間違いや勘違いがあると思います。ご容赦ください。また、間違いを見つけましたらご指摘ください。文中は敬称略です。
実際ルート
最初に、番組で3人が実際に旅したルート(実際ルート)をたどってみましょう。時刻表上の定刻を確認してみました。
▽1日目
越後湯沢駅前11:07→11:48六日町駅角/六日町駅前13:55→14:35小出営業所前14:55→15:36小千谷駅角16:49→17:27長岡駅大手口18:10→19:17東三条駅前→徒歩4.5km→燕三条駅
▽2日目
燕三条駅→徒歩2.2km→燕駅/燕駅前07:38→08:23白根桜町08:35→09:48新潟駅前10:10→10:18万代シティ10:52→12:08新発田営業所→徒歩1.0km→新発田駅13:00→13:35上荒沢→徒歩11.6km→山本16:20→16:35関川村役場前→徒歩0.5km→下関営業所
▽3日目
下関営業所07:23→08:06村上営業所10:06→11:04北中12:15→12:27勝木営業所12:28→12:42府屋中町→徒歩5km→伊呉野13:54→14:09あつみ温泉駅15:38→16:43鶴岡エスモールバスターミナル17:16→18:02清川→徒歩2.9km→草薙温泉
▽4日目
草薙温泉11:10→11:25古口駅→徒歩9km→本合海局前14:36→14:48上金沢→徒歩2.3km?→新庄営業所→徒歩0.3km→新庄駅16:50→18:03さくらんぼ東根駅18:21→18:37天童バスターミナル18:50→19:28山形駅前
このように、4日目夜に、無事ゴール。ゴールできましたので、今回は一行がたどったルートで正解と言っていいですが、他にも方法がなかったのか、気になるところです。検証してみましょう。
地図はおおよそのルートです。正確に表記しているとは限りません(以下同)
ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z 第10弾 新潟・越後湯沢~山形・山形駅
【出演者】田中要次、羽田圭介、水野裕子
【ナレーター】キートン山田
森宮野原行きに乗っていたら
番組の冒頭、一行は越後湯沢駅で、森宮野原方面へのバスを見逃します。このバスに乗れば、十日町を経由して長岡方面へ抜けられるという情報を得たものの、大回りと判断しました。では、このバスに乗って津南を経由するルート(津南ルート)をたどっていたらどうなっていたでしょうか。
▽1日目
越後湯沢駅前10:30→11:20津南営業所前12:34→13:14十日町車庫前14:10→15:46長岡駅大手口15:50→16:57東三条駅前
地図で見ればわかるとおり、十日町経由がさして大回りというわけではありません。そのため、津南ルートの長岡駅到着時刻は実際ルートより2時間近く早くなります。
ただ、この日は日曜日で、東三条から先、燕駅方面へのバスはありません。バスだけを乗り継ぐなら、津南ルートも実際ルートも、1日目は東三条までしかたどり着けません。
津南ルートは、東三条駅の到着時刻が早いので、さらに燕駅まで歩くこともできそうです。ただ、燕駅まで1日目に歩き切ったとしても、その先のバスはありません。
つまり、津南ルートは、最終的に実際ルートに収斂します。
小千谷での見逃し
序盤でもう一つ気になったのは、小千谷駅付近で、長岡駅行きのバスを見逃してしまったことでしょうか。
このバスは、小千谷駅角15時41分発の長岡駅行きと思われます。時刻表をたどると、長岡駅大手口に16時43分に到着します。小千谷から長岡間まで1時間以上かかり、確かに大回りの路線ですが、それでも実際ルートよりも早く長岡に到着することができます。
ただ、長岡から東三条へのバスは18時10分までないので、このバスに乗れていたとしても、最終的には実際ルートに収斂します。
つまり、初日は、どのみち東三条駅までしか到達できませんでした。
東三条に泊まっていたら
東三条から、一行は宿を求めつつ、燕三条駅まで歩きました。新幹線駅である燕三条のほうがホテルが多いだろう、という判断です。ただ、東三条に泊まっていれば、翌朝6時50分発燕駅行きのバスに乗ることができました。
▽2日目
東三条駅前06:50→07:25燕駅
このバスは、燕三条駅の南1.4kmほどの道路を経由します。そのため、燕三条駅からは、このバスは利用できません。
このバスに乗っても、燕駅以降は実際ルートと同じになります。そのため、東三条駅周辺で宿が見つかるなら、そこで泊まったほうが、徒歩距離を短くできたでしょう。
全くの結果論ですが、一行は東三条駅~燕駅まで約7kmを余計に歩いてしまったことになります。
会津を目指したら
2日目、一行は燕駅から白根桜町を経て、新潟駅前に至ります。新潟駅の案内所で聞き込みをして、会津方面へのルートも確認しますが、めぼしい情報は得られませんでした。
仮に、新潟から会津方面を目指すとすれば、たとえば以下のようになります。
▽2日目
万代シティ10:52→12:08新発田営業所15:11→16:08新谷17:16→17:35三川駅前
▽3日目
三川駅前08:17→08:52県立津川病院11:27→12:21豊実駅前→徒歩4.0km→徳沢駅14:00→14:30野沢駅15:30→16:13坂下営業所16:40→17:14喜多方駅前
▽4日目
喜多方駅前07:00→07:57裏磐梯高原駅10:40→11:17早稲沢→徒歩17.6km→白布温泉16:43→17:24米沢駅前
新潟・福島県境で少し歩けば、3日目に喜多方にたどり着けます。ただ、喜多方から米沢に抜けるのは大変で、17.6kmの峠越えが生じます。達成できたとしても、米沢に着くのは夕方17時すぎで、先へ進めません。
郡山を経由すると以下のようになります。
▽3日目
三川駅前08:17→08:52県立津川病院11:27→12:21豊実駅前→徒歩4.0km→徳沢駅14:00→14:30野沢駅15:30→16:13坂下営業所16:40→17:30若松駅前
▽4日目
若松駅前06:48→08:03湖南高校前08:39→10:00郡山駅前12:10→12:59大田熱海病院13:05→13:54本宮駅前14:00→14:11大山字岩ヶ作交差点→徒歩7.3km→二本松駅入口16:18→17:16福島駅
猪苗代湖の南岸を迂回して郡山を経由して、福島駅に4日17時過ぎに到着します。ここから山形駅に当日中に路線バスで着くのは不可能です。
このように、新潟から会津に入って、4日目に山形市内に到着することは、調べた限りではできなさそうです。
山本で乗れなかったら
実際ルートに戻りましょう。
一行は、上荒沢から鍬江沢入口までの長い徒歩区間に挑みます。12kmを2時間45分で歩くという、厳しい条件でしたが、途中で山本という、目指す鍬江沢より一つ手前のバス停を見つけ、やってきたバスに乗車することができました。
これは旧道を歩いていた恩恵のようです。もし国道を歩いていたら、鍬江沢までの距離は少し長く、バスに間に合わなかった可能性があります。幸運に恵まれたポイントでした。
ただし、仮に乗り遅れても、関川村役場まではあと4.5kmほどなので、徒歩で挽回して実際ルートに追いついていたとみられます。
高速バス「山形・新潟線」は利用できないのか
2日目夕方、一行は関川村役場に到着し、新潟交通の下関営業所を尋ねます。関川村役場付近の地域名が下関です。一行にとって、ここは大きな分岐点でした。山形市を目指すなら、奥羽山脈に分け入って小国方面へ進むのが最短距離だからです。
じつは、下関からは、山形駅への直通バスがあります。新潟市と山形市を直結する高速バスです。高速バスですが、下関から山形市まで一般道を走ります。つまり、高速バスの下道区間です。高速バスの下道区間は、ローカル路線バスの旅では利用可能です。
ただ、一行は下関営業所で気づかなかったのか、番組内でこのバスは全く取り上げられませんでした。
仮に「山形・新潟線」を利用したら、以下のようになります。
▽3日目
下関09:13→11:13山形駅前
あまりにもあっけないゴールです。
なぜ、一行は「山形・新潟線」を利用しなかったのか。その理由ははっきりしませんが、考えられるポイントを挙げるとすれば、このバスは座席予約が必要である、という点です。
高速バスでも予約不要な場合もあり、たとえば第6弾で一行が利用した「名古屋上野高速線」は予約不要です。これに対し、高速バス「山形・新潟線」は明確に予約定員制と表記しています。そして、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」では「予約制バスは利用できない」というルールがあります。
予約制バスを利用できないというのは、そもそも「デマンドバス」を念頭に置いたルールのようです。ただ、明確な基準が示されたことはなく、「高速バスの下道利用」にも適用されるのかもしれません。
現実には、予約制高速バスでも、空席があれば予約なしで利用できるのが一般的です。まして、一行はそのバスの停留所があるバス会社の営業所を訪ねており、窓口で時刻を聞きチケットを購入すれば、予約制であることを知らずに乗車できたはずです。
そう考えると釈然としない印象もありますが、いつも書いているとおり、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」には、ルールが明確でない部分があります。
高速バス「山形・新潟線」を使うと、あまりにもゴールが簡単になるので、今回に関しては乗れないお約束、と考えておきましょう。
小国ルート
では、「山形・新潟線」を使わずに、下関から小国方面に向かっていたらどうなったでしょうか。これを「小国ルート」と呼ぶことにします。以下のような乗り継ぎが見つかりました。
▽3日目
関川村役場07:07→07:15下川口→徒歩13.2km→落合15:38→15:50小国駅16:20→16:49下叶水
▽4日目
下叶水→徒歩26.7km→今泉駅前16:45→17:09長井市役所前17:20→18:25山形駅前
下川口~落合間13kmと、下叶水~今泉駅間26kmで、バスがつながりません。そのため、これらの区間を歩き切らなければ、ゴールできません。おまけに下叶水付近に宿は見当たらないので、送迎を仰ぐ必要もあります。
要は、関川村役場(下関)から今泉駅前まで、合計約40kmに及ぶ徒歩を乗り越えなければ、ゴールできないのです。
ほぼ丸2日ありますので、途中うまく泊まることができ、体力が続けば、今回の健脚メンバーなら、不可能ではないでしょう。
ただ、小国から今泉の間に宿泊施設は乏しいですし、道路も歩きやすそうではありません。現実的には難しいルートだと考えざるを得ません。
隠れたファインプレー
実際ルートに戻ります。
一行は府屋中町に12時42分に到着し、番組によると約5km(地図計測では約4.6km)を急ぎ足で伊呉野に到達します。急いだおかげで伊呉野13時54分のバスに乗ることができ、3日目に草薙温泉まで到達できました。
ただ、伊呉野でのタイミングはぎりぎりでした。仮にこのバスに乗り遅れたらどうなっていたでしょうか。
▽3日目
勝木営業所12:28→12:42府屋中町→徒歩5km→伊呉野16:49→17:04あつみ温泉駅
▽4日目
あつみ温泉駅06:43→07:48鶴岡エスモールバスターミナル13:46→14:32清川→徒歩2.9km→草薙温泉15:10→15:22古口駅→徒歩17.7km→新庄駅
このように、3日目はあつみ温泉までしか到達できません。この差は大きく、実際ルートをたどった場合、4日目に古口に到着するのが15時過ぎ。9km先の本合海局前の最終バスは16時01分なので、乗り継ぎは不可能です。そのため、古口駅から新庄駅まで歩くハメに陥り、なんとか新庄駅に着いたところで、ギブアップになっていた可能性が高そうです。
こう検討してみると、府屋中町から伊呉野まで、1時間12分で約5kmを歩き切ったのは、隠れたファインプレーだったことがわかります。
月山ルート
実際ルートに戻りましょう。
一行は3日目の17時前に、鶴岡のエスモールバスターミナルに到着します。ここで、酒田方面、最上川方面、月山方面の3ルートを候補としました。
酒田方面は、ゴールと逆方向なので除外するとして、月山方面に向かっていたらどうなっていたでしょうか。
まず、羽黒山に登るバスに乗った場合、羽黒山山頂までは行けるのですが、そこから山形市方面へ抜けるバスがありません。
狙い目があるとすれば、国道112号で湯殿山を抜けるルートでしょう。これを「月山ルート」と呼びましょう。鶴岡に一泊して、4日目は以下のようになります。
▽4日目
鶴岡エスモールバスターミナル07:35→08:11朝日庁舎/朝日庁舎前08:30→08:51旧田麦俣分校口→徒歩17.3km→志津野営場前15:34→15:56道の駅にしかわ17:45→18:23寒河江駅/寒河江バスターミナル19:00→19:49山形駅前
3日目に鶴岡に泊まらずに、大網という地区までいくこともできますが、宿の問題があるので鶴岡泊としています。仮に3日目に大網まで行っても、結果は変わりません。
月山ルートは、上記の通り、途中17km以上もバスが途絶えます。ただ、その区間を歩く時間は6時間以上あるので、体力さえあれば、歩き切ることは不可能ではなさそうです。上記は最終乗り継ぎを表記していますが、早く歩ければ、少し早く山形に着くことも可能です。
徒歩距離が長く、途中に長いトンネルもあり、「小国ルート」同様、あまり現実的な道のりではありません。とはいえ、第9弾で甲子トンネルを歩き切った健脚の一行なら、実現不可能とまではいえないでしょう。
上金沢で降りなかったら
実際ルートに戻ります。一行は3日目の夜に草薙温泉に泊まり、体力を温存して午前11時すぎのバスで出発。ゴールを目指します。
最後に気になった点は、上金沢での途中下車でしょうか。一行は、本合海局からのバスで新庄駅まで行かずに、上金沢で下車しました。そこで、新庄発の仙台行きバスを掴まえようとしましたが、バス停を見つけられずに失敗しました。
仮に、上金沢でバスを降りずに、新庄駅まで行っていたらどうでしょうか。
▽4日目
草薙温泉11:10→11:25古口駅→徒歩9km→本合海局前14:36→14:55新庄駅前15:00→16:13さくらんぼ東根駅16:31→16:47天童バスターミナル17:05→17:43山形駅前
このように、一行が見逃してしまった仙台行きバスに乗車することができ、実際ルートよりも2時間近く早くゴールできます。
ちなみに、新庄~さくらんぼ東根間で乗ったのは「48ライナー」という予約不要の座席定員制のバスです。48ライナーは高速道路を通りませんので、予約不要の下道バスということで、文句なく利用可能です。
日光ルート
番組では全く検討されませんでしたが、越後湯沢から三国峠を越えて、群馬県、栃木県を経由するルートはどうでしょうか。「日光ルート」を少しだけ検討してみました。
▽1日目
越後湯沢駅10:45→12:33西武クリスタル前→徒歩10km→永井宿郷土館入口15:12→15:20猿ヶ京15:36→16:39沼田駅16:45→17:48鎌田
▽2日目
鎌田05:50→08:05東武日光駅08:07→08:42下今市駅10:05→10:47鬼怒川公園駅11:25→11:50湯西川温泉駅→徒歩27km→早坂
▽3日目
早坂07:55→08:20会津田島駅14:15→14:40会津下郷駅前15:00→15:31小野下→徒歩7km→大川発電所前17:34→18:29若松駅前
このように、3日目に会津若松に到達できます。しかし、会津若松に3日目夜に着いても、ゴールできないのは、上述した通りです。
日光ルートでは、三国峠を越えるのがまず大変ですし、さらに湯西川温泉から早坂(会津高原付近)まで27kmもの徒歩があります。
湯西川の長距離徒歩を回避するには、矢板を経由することになりますが、さらに大回りになりそうです。
▽2日目
鎌田05:50→08:05東武日光駅08:07→08:42下今市駅10:05→10:28新高徳駅13:55→14:41矢板駅16:14→16:33佐藤病院前→徒歩7km→西那須野駅
▽3日目
西那須野駅07:15→08:27黒磯駅11:00→11:23追分→徒歩9km→古関13:57→14:23白河駅前16:00→16:50石川新町16:55→17:50須賀川駅前
乗り継ぎが悪く、栃木・福島県境を9km歩いたとしても、3日目に須賀川まで行くのが精一杯です。
仮に日光から順調に北上できたとしても、山形市へは南からのアプローチが悪いという事情もあります。福島市や会津若松市から路線バスで山形市へ向かうのに、都合のいいルートは見つからず、仙台から48ライナーを利用しさくらんぼ東根まで迂回することになりそうです。そのため、福島県を経由したら、今回はゴールできなかったとみられます。
もっとも、越後湯沢スタートで、最終目的地が北にあるのに、わざわざ山越えして南へ向かう必要はありません。ということで、一行が、三国峠を越えるという選択肢を検討しなかったのは、適切な判断だったといえます。
まとめてみると
ここまで、ひととおり検証してきました。結論としては、一行がたどった経路以外に、長距離の徒歩を挟まずにゴールできるルートは見当たりませんでした。つまり、全体として、一行は正解ルートをたどったといっていいでしょう。
越後湯沢駅や新庄駅でバスを乗り逃しましたが、いずれも大勢に影響はありませんでした。
逆に、ミスが致命傷になっていた可能性があるのは、府屋~伊呉野間です。途中で寄り道していたら、失敗していました。今回の成否を分けた意外なポイントです。ここを早足で歩き切ったことが、勝因といえるかもしれません。
マドンナ主導
全体を通して目立ったのは、マドンナ水野裕子のリーダーシップです。積極的なマドンナがレギュラー二人を主導するというスタイルは、「Zシリーズ」の一つの構図で、ルイルイ中心だったオリジナルシリーズにはなかった魅力です。
積極的にチームを引っ張った結果、新庄では乗り継ぎに失敗。これについては、「無駄な距離歩いたってことに関して、足が限界だった要次さんにはごめんなさい」と田中に謝罪しました。この謝罪こそが、旅の主導権を水野が握っていたことの証でしょう。
羽田は「歩かせてごめんなさいって何言われてんですか」と、ナイス突っ込みでした。
難易度は?
最後に難易度を考えてみましょう。結果論で俯瞰してみると、全体としてルート選択の余地に乏しかったので、平易といえるかもしれません。
ただ、現実には、下関や鶴岡で、近道を捨てて大回りルートを選択していったわけですから、場面ごとに思い切った決断を要したことでしょう。
さらに、徒歩でのスピードも求められました。マドンナを含め三人一体で早足で歩く姿勢がなければゴールできなかったでしょうから、その点も考慮すれば、やや難しかったと表現できます。
つまり、またしても健脚でなければこなせない設定になっていたわけです。今回も「Zシリーズならでは」を、しっかり感じさせる回だったといえそうです。(鎌倉淳)