東武東上線に、2019年3月16日ダイヤ改正で「川越特急」が登場します。川越を訪れる観光客向けに、1日5~6本を運転します。
和光市、志木通過
新設される「川越特急」は、平日は下り2本・上り3本、土休日は下り2本・上り4本の運転です。座席定員制列車「TJライナー」にも使われている50090系を充当し、クロスシートで運転します。座席は全車自由席で、料金は不要です。
運転区間は池袋~小川町。停車駅は池袋、朝霞台、川越、川越市、坂戸の各駅と東松山~小川町間の各駅です。快速急行の停車駅である和光市、志木を通過する一方、JR武蔵野線との乗り換え駅である朝霞台に停車するのが特徴といえます。
池袋~川越間を最速26分で結びます。一部の列車には川越観光を案内するコンシェルジュが乗務します。
ラッピング車両で運転
東上線50090系では、50092編成10両編成が、2月12日からラッピングされ「池袋・川越アートトレイン」として運転されます。
若手画家である古家野雄紀氏による書き下ろしで、川越の四季や風景が10両編成の車両一面に描かれます。3月のダイヤ改正後、この車両は「川越特急」としても運転する予定です。
「川越特急」の時刻表など詳細は明らかではありません。1日5~6本という限定的な運転本数、限定的な停車駅、クロスシートの自由席など、特徴のある列車です。まずは試験的な取り組みとして走らせてみる、ということなのかもしれません。
商標登録は4つ
東武鉄道では、2018年2月に、「東武川越特急」「東武川越急行」「東武川越エクスプレス」「東武川越ライナー」の4つの商標を出願。同年11月9日に全て登録されています。
今回、このうち「東武川越特急」が新種別として登場することが正式に明らかにされたわけです。残り3つの列車名候補については、発表はありません。(鎌倉淳)