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北大阪急行線延伸

北大阪急行線は、江坂駅から千里中央まで5.9kmを結ぶ路線です。正確には北大阪急行電鉄南北線といいます。1970年の大阪万博にあわせて開業しました。千里中央~箕面萱野間の2.5kmの延伸工事に着手していて、2020年度に開業する予定です。

北大阪急行線延伸の概要

北大阪急行線の延伸計画区間は、千里中央~箕面萱野間の2.5kmです。箕面萱野駅は、「新箕面駅」という仮称でしたが、2018年7月24日に箕面萱野駅と決まりました。千里中央駅から新御堂筋の地下を北上し、芋川の手前で高架構造に移り、かやの中央(箕面新都心)にあるイオン箕面店の南に箕面萱野駅ができます。途中、新船場南橋と新船場北橋のあいだに、箕面船場阪大前駅(仮称:箕面船場駅)が設置されます。箕面船場阪大前駅、箕面萱野駅ともに、島式1面2線のホームです。

画像:北大阪急行線プロジェクトアウトライン(2014年、箕面市)

画像:北大阪急行線延伸事業ディスクロージャー2016

運行本数は、ピーク時・オフピーク時とも、北大阪急行線の「全数乗り入れ」を想定しています。御堂筋線を千里中央まで走ってきた電車が、そこから本数を減らすことなく、すべて新箕面駅まで運行されます。それを前提とした需要予測では、千里中央~箕面萱野間の乗降客数は、1日に約42,200人が利用するとされています。

延伸区間には70円程度の加算運賃が設定されます。想定運賃は江坂~箕面萱野間が230円、梅田~箕面萱野間が470円などとなっています。

画像:北大阪急行線延伸事業ディスクロージャー2016

総事業費は650億円と見込まれており、うち建設費が600億円、車両費が50億円です。建設費600億円のうち、北大阪急行電鉄が80億円を負担し、残りの520億円について、2分の1の260億円は国が社会資本整備総合交付金で負担します。地方負担分260億円のうち、大阪府が100億円を上限に負担、箕面市が160億円を負担します。また、車両購入費50億円については、その2分の1に国費が充てられ、残り2分の1を箕面市が負担します。

北大阪急行線延伸事業では、1 本の延伸線を鉄道事業法と軌道法の2 つの法律を適用して整備します。鉄道事業法適用区間を鉄道事業者である北大阪急行電鉄が、軌道法適用区間を箕面市と北大阪急行電鉄が整備します。千里中央駅から箕面船場阪大前駅手前までの区間は北大阪急行電鉄が、すべて整備し、それ以北については市がインフラ部、北大阪急行電鉄がレールや電気設備などインフラ以外の鉄道設備を整備するという役割分担です。

北大阪急行線延伸の沿革

北大阪急行線の延伸計画が公表されたのは、1968年に策定された箕面市総合計画(第一次総合計画)が最初のようです。「『高速鉄道1号線榎阪駅から府道御堂筋線に沿って国道171号線との交点までの新設路線の延伸』の実現に積極的に努力する」と記載されました。

続く1976年度を初年度として策定された新箕面市総合計画(第二次総合計画)には、「本市の将来の発展を考えるとき、北大阪急行(中略)の延伸は不可欠」と書かれています。ただ、この時点までは将来構想の域を出ない話でした。

1986年度を初年度とする第三次箕面市総合計画では、「北大阪急行線及び国道423号線(新御堂筋線)の延伸」の促進が明確に謳われ、その課題も検討されています。

1989年には、運輸政策審議会答申第10号で「北大阪急行南北線の延伸線 千里中央―箕面中部」が「2005 年までに整備に着手することが適当である区間」として位置付けられ、国レベルの構想に格上げとなりました。これを受け、1991年には、箕面市と地元商工会議所などによる「北大阪急行線延伸推進会議」が設置されています。

その後大きな進展はないまま、2004年10月の近畿地方交通審議会答申第8号では、「北大阪急行南北線延伸 千里中央~箕面船場~新箕面」が、「京阪神圏において、中長期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」として盛り込まれました。

これを受け、2005年に「北大阪急行線延伸検討委員会」が、国、大阪府、箕面市、鉄道事業者等を構成員として設置され、2006年に「北大阪急行線延伸整備計画(案)」を策定しました。

2008年8月に、北大阪急行線延伸を公約に掲げた倉田哲郎が箕面市長に当選すると、延伸事業は加速しはじめます。2009年に、上記整備計画案を深度化した「北大阪急行線延伸整備計画(案)」(深度化調査報告書)をとりまとめます。

そして延伸事業に直接的に関係する4団体(箕面市、大阪府、阪急電鉄株式会社、北大阪急行電鉄株式会社)で「北大阪急行線延伸関係者会議」を2010年度に設置し、実務者協議が開始されました。その他、地元の町作りなどを協議する会議も次々と設置されました。

ただ、この時点では、鉄道の延伸に対する国からの補助率は35%で、鉄道事業者の負担が大きかったため採算性が低く、北大阪急行線延伸の実現に対し大きな障壁になっていました。そこで、箕面市が国に対し、「社会資本整備総合交付金制度を活用した新たな整備計画」を提案、関係省庁との協議・調整を積み重ねた結果、2012年3月にこれが認められ、全国初となる社会資本整備総合交付金を活用した鉄道整備が可能となりました。

これにより、国の補助率は50%と大幅に上がり、その結果、鉄道事業者の採算性を確保することが可能となり、延伸事業が大きく前進することとなりました。

その後、箕面市・北大阪急行電鉄・大阪府・阪急電鉄の4者が「北大阪急行線の延伸に係る事業調査に関する覚書」を締結。社会資本整備総合交付金を活用して共同で本格的な事業調査を開始します。

2014年3月31日には、延伸に向けた正式な事業化について大阪府・箕面市・北大阪急行電鉄・阪急電鉄の4者で基本的合意を締結し、開業目標を2020年度とすることなどが決まりました。

2015年12月25日には、北大阪急行の新箕面駅までの延伸計画について、国土交通大臣から千里中央~箕面船場間(鉄道事業法適用区間)の第一種鉄道事業の許可と、箕面船場~新箕面間(軌道法適用区間)の軌道事業の特許を受けました。2017年1月19日に着工し、2020年度の開業を目指して工事が進められています。2017年7月24日には、新設駅の名称が箕面萱野駅と箕面船場阪大前駅と決定しました。

北大阪急行線線延伸のデータ

北大阪急行線延伸のデータ
営業事業者 北大阪急行
整備事業者 箕面市、北大阪急行電鉄
路線名 北大阪急行電鉄南北線
区間・駅 千里中央~新箕面(仮称)
距離 2.5km
種別 未定
種類 普通鉄道(一部軌道事業)
軌間 1435m
電化方式 直流750V第三軌条方式
単線・複線 複線
開業予定時期 2020年度
備考 --

北大阪急行線延伸の今後の見通し

2017年に工事に着手しており、導入空間も確保されており、開業まで大きなハードルはありません。実現はまず間違いないプロジェクトです。そのため、トラブルがなければ、2020年度末(2031年3月)までに、千里中央~新箕面間の全線が開業するとみられます。

開業後は、現在千里中央発着となっている北大阪急行線の、ほぼ全列車が新箕面まで乗り入れる予定です。

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