日本の鉄道の新線・延伸、新駅計画をまとめた未来情報サイトです。

鉄道計画データベース

トップ >> 首都圏 >> JR羽田空港アクセス線

JR羽田空港アクセス線

JR東日本が計画する、羽田空港と田町、大崎、新木場などを経て東京都心を結ぶ鉄道新線です。2016年国土交通省交通政策審議会答申に記載されています。開業予定時期は未定ですが、最速で2028年度頃です。

羽田空港アクセス線の概要

羽田空港アクセス線は、JR東日本が計画している新路線です。東海道貨物線の一部を旅客化しつつ、新線も建設し、羽田空港から東京駅、上野駅、渋谷駅、新宿駅、新木場駅などに直通列車を運行する構想です。

計画では、羽田空港の国内線第1ターミナルと第2ターミナルの間に「羽田空港新駅」を設け、東京貨物ターミナルまで約6kmの新線を建設します。そこから田町駅への「東山手ルート」、大井町駅への「西山手ルート」、東京テレポート駅への「臨海部ルート」の3ルートを建設します。将来的には国際線ターミナルへの延伸も検討します。

総事業費は3,200億円、完成までは10年程度を見込んでいます。開業予定時期は最速で2028年頃と見られています。

画像:JR東日本、日経コンストラクションより

東山手ルート

羽田空港-東京貨物ターミナル-田町駅付近-東京駅

東京貨物ターミナルから田町駅付近までは休止線となっている東海道貨物線(大汐線)を整備・活用します。田町駅-浜松町駅間で、大汐線と東海道線の間に「大汐短絡線」を建設して合流。東海道線から上野東京ラインを介して宇都宮線・高崎線・常磐線方面への直通を想定します。

所要時間:羽田空港-東京駅間約18分。

西山手ルート

羽田空港-東京貨物ターミナル-大井町駅-大崎駅-新宿駅

東京貨物ターミナルから「東品川短絡線」を建設し、りんかい線と品川シーサイド駅・大井町駅間で合流。そのまま大崎駅からは埼京線(山手貨物線)に乗り入れます。

所要時間:羽田空港-新宿駅間約23分。

臨海部ルート

羽田空港-東京貨物ターミナル-東京テレポート駅-新木場駅

東京貨物ターミナルは、りんかい線の八潮車両基地に隣接しています。この八潮車両基地からりんかい線へは回送線が繋がっていますが、これを複線化させ、品川埠頭分岐部信号場でりんかい線に合流します。そのまま新木場を経て、京葉線への直通を想定します。

所要時間:羽田空港-新木場駅間約20分。

JR羽田空港アクセス線の沿革

東海道貨物線を使った羽田空港アクセス線構想は、2000年の運輸政策審議会答申第18号(第18号答申)で初めて具体的に示されました。同答申では、「東京臨海高速鉄道臨海副都心線(現りんかい線)の建設及び羽田アクセス新線(仮称)の新設」として、東京テレポート駅から東京貨物ターミナル駅を経て羽田空港に向かう路線を取り上げています。

このときは、「今後整備について検討すべき路線」という「B路線」の扱いでした。「大崎方面からの直通ルートについても併せ検討する」とも添えられました。同答申では、同じくB路線として「東海道貨物支線の旅客線化等及び川崎アプローチ線(仮称)の新設」も取り上げられ、品川駅および東京テレポート駅から浜川崎駅や桜木町駅に向かう途中に羽田空港口駅を設け、羽田空港への連絡を図ることが盛り込まれていました。

しかし、これらの計画については、永らく進展がありませんでした。

転機となったのは、2013年10月29日にJR東日本が発表した『グループ経営構想V(ファイブ)「今後の重点取組み事項」について』という中期経営計画です。この経営計画に「今後の羽田空港の利用客増加を見据えた、空港アクセス改善策の検討」が盛り込まれ、JR東日本は羽田空港への鉄道新線について整備の検討に入りました。

2014年8月19日に開かれた、国土交通省交通政策審議会の「東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会」で、JR東日本は羽田空港アクセス線の計画を正式に公表しました。同時に、この計画に関連して、東京都が保有している東京臨海高速鉄道(りんかい線)の株式をJR東日本が買収する意向も示しました。りんかい線をJR東日本に組み込み、京葉線と直通運転させる意向を表明したことになります。

2015年7月10日、東京都は「広域交通ネットワーク計画について≪交通政策審議会答申に向けた検討のまとめ≫」を公表。そのなかで、羽田空港アクセス線は整備効果が高いとして「整備について優先的に検討すべき路線」のひとつと位置づけられました。これにより、東京都としては明確にJR羽田空港アクセス線の建設を促進する態度を表明したことになります。

2016年4月20日、交通政策審議会の「東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会」は「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」をまとめ、国土交通大臣に答申しました。そのなかで、JR羽田空港アクセス線は「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」に位置づけられました。これにより、国交省としてもJR羽田空港アクセス線の建設にお墨付きを与えたことになります。

開業時期は未定ですが、早ければ2028年頃に東山手ルートが開業するとみられています。

JR羽田空港アクセス線データ

JR羽田空港アクセス線データ
営業構想事業者 JR東日本
整備構想事業者 未定
路線名 未定
区間・駅 東山手ルート:羽田空港-東京貨物ターミナル-田町駅付近
西山手ルート:東京貨物ターミナル-大井町駅付近
臨海部ルート:東京貨物ターミナル-東京テレポート駅付近
距離 未定
種別 未定
種類 普通鉄道
軌間 1067mm
電化方式 1500V
単線・複線 複線
開業予定時期 未定(2028年頃?)
備考 --

JR羽田空港アクセス線の今後の見通し

JR東日本は、羽田空港アクセス線の開業目標について、東山手ルートが2024年度頃としています。その他のルートについては未定です。

西山手ルート、臨海部ルートとも、深い地下にトンネルを掘らなければならないため、工事の難易度はやや高そう。臨海部ルートは、りんかい線の運賃収受問題も絡むため、その解決も必要になりそうです。

ただ、JR東日本が本気になって取り組んでいる事業ですし、土地収用などの問題も少ない臨海部の路線ですので、十数年もあれば全線開業できるのでないか、と思われます。

ソーシャル

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんな記事も読まれています

↑ PAGE TOP