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北陸新幹線・金沢~新大阪延伸

北陸新幹線は、東京都と大阪市を北陸経由で結ぶ新幹線です。高崎~金沢間が開業し、金沢~敦賀間が建設中。敦賀~新大阪間の延伸ルートも決定しました。

最終的には、東京~金沢~新大阪間の路線となります。ただし、東京~高崎間は、東北・上越新幹線と線路を共用します。

北陸新幹線・金沢~新大阪延伸の概要

北陸新幹線は、高崎駅~金沢駅間345.5kmが開業済みです。すべての列車が東北・上越新幹線に乗り入れて東京駅または上野駅の発着です。

金沢以西については、金沢~敦賀間125kmが建設中で、2023年春に開業予定です。敦賀~新大阪間はルートが決定したのみで、着工時期や開業時期は未定です。

北海道新幹線の最高速度は時速260kmです。敦賀開業時点で、東京~福井の所要時間は2時間50分、東京~敦賀の所要時間は3時間5分です。東京~福井は北陸新幹線経由が早くなりますが、東京~敦賀は東海道新幹線と「しらさぎ」を米原で乗り継ぐ方が時間的には早いです。

画像:鉄道・運輸機構

画像:鉄道・運輸機構

金沢以西には、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、南越(仮称)、敦賀、東小浜付近、京都、松井山手付近、新大阪に駅ができます。小松、加賀温泉、福井、敦賀、京都、新大阪は在来線駅と併設です。

南越駅はJR北陸本線武生駅から約5km東に位置し、北陸自動車道武生インターチェンジの南側に設置されます。東小浜と松井山手の駅位置は未定ですが、それぞれ小浜線、学研都市線の在来線駅と併設される可能性が高そうです。

北陸新幹線の金沢~新大阪間は「整備新幹線」として整備が進められています。 整備新幹線は、鉄道・運輸機構(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)が新幹線施設を建設・保有し、営業主体であるJRに対して施設を貸し付ける枠組みです。貸付を受けるJR西日本は受益の範囲内で鉄道・運輸機構に貸付料を支払います。

北陸新幹線の金沢~敦賀間の建設費(工事費)は、国土交通省の最新の試算によると約1兆1,858億円です。敦賀~新大阪間の建設費は未確定ですが、概算で2兆1,000億円とされています。

北陸新幹線の開業後、並行在来線はJR西日本から切り離されます。すでに金沢~敦賀間の開業後、JR北陸線の同区間が第三セクター化されることが決まっています。そのため、特急「サンダーバード」は大阪~敦賀間の運転に、特急「しらさぎ」は名古屋・米原~敦賀間の運転となります。

敦賀駅の在来線ホームと新幹線ホームは約200m離れていますが、接続する在来線特急は、新幹線ホームの下に専用ホームが設けられる予定です。そのため、上下の移動だけで新幹線と「サンダーバード」「しらさぎ」の乗り換えが出来る予定です。

敦賀~新大阪間については、並行在来線に該当する路線がどこになるのか、新幹線開業後の在来線の運行形態がどう変わるのかは、明らかにされていません。敦賀以南のJR湖西線・北陸線はそのままで残るとみられますが、「サンダーバード」は在来線特急としては廃止になるでしょう。

北陸新幹線・金沢~新大阪間の沿革

1970年に全国新幹線鉄道整備法が制定され、1973年に北陸新幹線の整備計画の決定と建設の指示がなされました。区間は東京都~大阪市間で、途中、高崎、長野、富山、金沢を経由するものです。

当時は、東北、上越、成田の3新幹線に続く次期建設路線とされていましたが、オイルショックや国鉄の経営悪化の影響を受けて着工は見合わせられ、1982年9月24日に、北陸新幹線を含む整備新幹線全線の着工凍結が閣議決定されました。

1987年1月30日の閣議決定で、着工凍結が解除された後、1988年8月に、運輸省が建設費を削減した暫定整備計画案を発表します。このときは、高崎~軽井沢間がフル規格、軽井沢~長野間がミニ新幹線、糸魚川~魚津間と高岡~金沢間がスーパー特急方式という内容でした。

なお、スーパー特急方式による高岡~金沢間は、並行在来線の経営分離区間を短縮したいとの地元の意向により、後に建設区間を石動~金沢間に変更しています。

1989年に高崎~軽井沢間が着工。1991年に長野市が1998年のオリンピック開催地に決定したことから、軽井沢~長野間もフル規格に変更となりました。高崎~長野間は、1997年10月1日に開業しています。

長野~金沢間は、1992年8月に石動~金沢間、1993年10月に糸魚川~魚津間がスーパー特急として着工。1996年12月には、長野~上越間がフル規格で建設することが政府与党合意で決まり、1998年3月に着工しています。

さらに、2000年12月の政府与党申し合わせにより長野~富山間のフル規格一括整備が決定し、2001年5月に着工。そして、2004年12月の政府与党申し合わせで、長野~富山~金沢間のフル規格一括整備が決まり、2005年4月に富山~金沢間で着工しています。

このように、北陸新幹線は、何度も政治的な合意を繰り返した結果として、長野~金沢間のフル規格開業に漕ぎ着けました。

金沢~敦賀間については、2008年12月に金沢~福井間と敦賀駅部を2009年末までに認可することが政府・与党で合意されました。しかし、2009年に政権交代すると、民主党新政権はこれを撤回します。

その後の議論を経て、2011年12月に「整備新幹線の整備に関する基本方針」が決定され、金沢~敦賀間の建設方針が固まりました。2012年6月に、金沢~敦賀間の工事実施計画が認可され、8月に着工しました。

この時点では、2025年度開業の予定でしたが、その後前倒しの検討がなされ、2022年度末(2023年春)の開業に変更されています。

残る敦賀~新大阪間に関しては、「米原ルート」「湖西ルート」「小浜ルート」の3案が並立し、ルート決定がなかなか進みませんでした。

事態打開を狙うJR西日本が、2015年に「小浜・京都ルート」という新案を提言。与党の建設推進プロジェクトチームがこれを受け入れる形で、2016年12月に敦賀駅~小浜市~京都駅に至る「小浜・京都ルート」が決定しました。

この段階では京都~新大阪間のルートが未決定でしたが、2017年3月に京都駅~松井山手付近~新大阪駅に至る「南回りルート」を選択。敦賀~小浜~京都~松井山手~新大阪というルートに決定しました。

画像:国土交通省「北陸新幹線京都・新大阪間のルートに係る調査について」(平成29年)

小浜・京都ルートの建設費は2兆1,000億円と概算されていますが、予算はまだ確保できていません。想定工期は15年です。仮に北海道新幹線札幌開業後から予算が確保できたとして、2046年春の開業予定となります。

ただ、2046年春というのは仮定の話であり、開業予定時期とはいえません。今後の政治動向次第で、前倒しは十分あり得る話ですし、後ろ倒しになる可能性もあります。

北陸新幹線・金沢~新大阪間のデータ

北陸新幹線・金沢~新大阪間のデータ
営業事業者 JR西日本
整備事業者 鉄道・運輸機構
路線名 北陸新幹線
区間・駅 金沢~敦賀~新大阪
距離 125km(金沢~敦賀)
143km(敦賀~新大阪)
種類 第一種鉄道事業
軌間 1,435mm
電化方式 交流25,000V
単線・複線 複線
開業予定時期 2023年春(金沢~敦賀)
未定(敦賀~新大阪)
備考 --

北陸新幹線・金沢~新大阪間の今後の見通し

北陸新幹線の未開業区間のうち、金沢~敦賀間は、2023年春の開業予定とされています。予算は確保されているので、工事で予期せぬ事故などが起こらない限り、開業時期が大きくずれることはないでしょう。

一方、敦賀~新大阪間の開業は見通せません。2017年にようやくルートが固まったばかりで、詳細な調査はこれからです。建設費が2兆円超えと巨額なため、予算確保も大変でしょう。

決まった以上、いずれ開業するとは思われますが、新幹線の建設スキームに大きな変更がない限り、2040年代以降になる可能性が高そうです。

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