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オリエントフェリー下関・青島航路が2015年12月末で休止。北海道航路出身の「ゆうとぴあ」も引退へ

山口県下関市と中国・青島を結ぶオリエントフェリーが、2015年12月末で休止します。運行再開の時期は未定で、このまま廃止になる可能性もありそうです。同航路は下関・青島間を週2往復しています。

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開設35年の航路

下関と青島を結ぶ旅客船航路は、余りなじみのない方も多いでしょうが、チャーター船「日中友好の船」として1980年から運航されていて、35年の歴史があります。1995年に一般旅客も扱う国際フェリー航路となり、1998年よりオリエントフェリーが運航を担っています。

オリエントフェリーは関光汽船や新日本海フェリーなどと同じSHKグループです。そのため下関・青島航路には新日本海フェリーで活躍した船体が使用されており、オリエントフェリーの現役船「ゆうとぴあ」は、新日本海フェリーの「ニューはまなす」として北海道航路で利用されていた船体を、2002年に転用したものです。

オリエントフェリー写真:下関港湾局ウェブサイトより

貨物も旅客も減少傾向で

日本経済新聞中国版11月3日付によりますと、同航路は貨物主体で、中国で生産される衣料品を主に運搬していましたが、中国の人件費高騰で生産拠点がベトナムやミャンマーに移転。それにともない、近年貨物量が減少していたそうです。

一方の旅客ですが、最近の中国人による日本観光ブームもフェリーには及んでいないようで、多くは飛行機を利用している模様。同航路の所要時間は27時間30分で、往復とも2泊3日の行程です。船旅を楽しむにはいい時間だと思いますが、移動目的の交通機関としては遅すぎます。

運賃は定価で片道15,000円から。かつては飛行機より安い価格が魅力でしたが、LCC全盛のいまとなっては割安感はそれほどなくなりました。こうした理由で利用者が伸び悩み、2008年に年1万3500人いた旅客数は、2014年は9200人にまで落ち込んでいるそうです。

運航再開のめどは立たず

同社は運行を「一時休止」と表現していますが、再開のめどは立っておらず、このまま廃止となる可能性もあります。日経によりますと、同社は「市場の回復をにらんで判断する」としているそうです。

気になる「ゆうとぴあ」の船体ですが、オリエントフェリーのホームページを見ますと、「ゆうとぴあ勇退記念」と題するキャンペーンを実施しています。どうやら「ゆうとぴあ」は引退するようです。

「ゆうとぴあ」の前身「ニューはまなす」は1987年就航なので、船齢は28年に達しており、船体の老朽化も同航路休止の背景にあるのかもしれません。

最終運航は青島発が2015年12月24日、下関発が同12月26日です。

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