東京メトロと都営地下鉄の共通フリーきっぷ「Tokyo Subway Ticket」が誕生。3日間で1500円の「使いこなし」を考える

東京メトロと都営地下鉄に乗り放題となる新しいフリーきっぷが登場しました。「Tokyo Subway Ticket」です。これは、東京メトロと都営地下鉄の全区間が1日~3日間乗り放題になるものです。発売開始は4月22日です。

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東京メトロと都営地下鉄の共通フリーきっぷといえば、これまでも「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」(1000円)がありました。「Tokyo Subway Ticket」は「共通一日乗車券」よりも低価格の1日800円で販売されます。2日券、3日券が設定されているのも特徴で、2日間用が1200円、3日間用は1500円。3日間用なら、1日あたり500円の破格値となりました。

ただし、利用できる人には制限があります。首都圏(1都7県)以外の在住者のみが対象で、外国人と首都圏以外から東京を訪れる旅行者しか購入できません。

お得に活用する方法は?

ということで、東京観光にはもってこい、のきっぷです。普通に使っても十分安いですが、よりお得に活用する方法を考えてみましょう。

tokyo subway ticket 1day
tokyo subway ticket 2daytokyo subway ticket 3day

まず、LCCを使う人には空港アクセスに親和性がありそうです。たとえば、成田空港から京成本線で京成八幡まで行き、隣接する本八幡駅から都営新宿線を使えば、都心までアクセスできます。この場合、成田空港から京成八幡までが860円。本八幡からは「Tokyo Subway Ticket」が使えます。仮に新宿まで行くとすると、本八幡から新宿は360円ですから、往復すればそれでほとんど「Tokyo Subway Ticket」1日分の元が取れてしまいます。京成西船からメトロ西船橋まで歩けば、さらに安く成田空港アクセスに使えます。

羽田空港からの場合は、京浜急行で泉岳寺まで行けば、そのあとは「Tokyo Subway Ticket」が使えます。

このチケットで都心部のほとんどのエリアに行くことができますが、唯一、臨海エリアには行くことができません。臨海副都心方面に行くには、新橋、汐留、豊洲から「ゆりかもめ」を利用しましょう。東京ディズニーリゾートに行くには、新木場までメトロ有楽町線を使い、新木場~舞浜のみJRを使えばいいでしょう。

空港でしか販売せず

注意点としては、「Tokyo Subway Ticket」の発売箇所が、首都圏では羽田空港、成田空港のカウンターしかない点です。東京駅や品川駅では販売していません。つまり、新幹線で東京を訪れたら、地方在住者であっても購入する場所がありません。したがって、新幹線で東京を訪れる場合は、あらかじめ地元で手に入れておきましょう。「Tokyo Subway Ticket」は、地方の旅行会社で販売しています。たとえば新大阪駅から新幹線に乗る前に、駅構内のTisやJTBに立ち寄って購入することができます。

今後は、都内の販路も拡大される予定で、たとえば都内のホテルなどでも販売されるようになるようです。ただ、駅での販売予定は今後も予定されていないようですから、やはり地方在住者はあらかじめ地元の旅行代理店で購入しておくほうがいいでしょう。

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