「東京シャトル」の10月以降の価格は900円~1000円に設定。定価2000円はお蔵入りへ?

京成バスが運行する格安バスの「東京シャトル」。東京駅と成田空港を格安で結ぶ高速バスで、定価は2000円。ただ、7月の運行開始以来、800円の「デビュープライス」で販売してきました。その特別価格が9月末で終了するのですが、どうなるのかと思っていたら、10月からは「粋割」と銘打って、往路(成田空港行)を900円、復路(成田空港発)を1000円とする設定にすることになりました。さすがに定価2000円では競争力がない、ということなのでしょう。

東京シャトル(京成バスプレスリリースより)

行きが900円、帰りが1000円という設定はわかりにくいですが、ライバルの平和交通の「THEアクセス成田」(銀座・東京駅~成田空港)が1000円なので、それより安く、ということと思われます。復路はTHEアクセス成田と同額ですが、東京シャトルは成田空港内のバスチケットカウンターというわかりやすい場所でチケットを販売するため、THEアクセス成田と同料金でも優位に立てる、と判断したからと思われます。

この粋割の設定は2013年3月31日まで。半年900円~1000円で進めてみて、また再検討する、ということのようです。いずれにせよ、定価2000円は永久にお蔵入りになりそうな感じですね。

ちなみに、東京シャトルの乗車率は悪くない様子。9月9日にはダイヤ改正があり、毎日34便から42便に増便されます。東京発の早朝便と、成田発の夜便が増え、LCCの早朝・深夜便に対応します。1000円で採算が取れるくらいに混雑し、これからもこのバスが定着することを願います。

広告
前の記事JR新宿駅も大改造。新南口にタワービルが登場。新宿の中心は南口に移っていく? 東西自由通路も建設へ。
次の記事羽田・成田アクセスの「都心直結線」。京成と京急の悲願「東京駅乗り入れ」は実現するか ?