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東武鉄道が「スペーシア」後継特急車両を検討へ。新「フラッグシップ特急」は地下鉄直通の豪華仕様に?

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東武鉄道が「スペーシア」の後継となる新型特急車両の導入の検討に入ります。詳細は未定ですが、東武鉄道の新たな「フラッグシップ特急」として、「リバティ」とは違った豪華仕様が想定されている様子。日本経済新聞が報じました。

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走行開始から27年が経過

「スペーシア」は東武鉄道100系特急車両の愛称です。バブル絶頂の1990年6月に営業運転を開始し、ゆったりとした車内設備などで人気を博しました。

「けごん」「きぬ」など日光線・鬼怒川線系統の特急列車はすべて「スペーシア」に統一され、1991年には鉄道友の会の「ブルーリボン賞」を受賞しています。

2011年には客室内装のリニューアルを実施し、今もその快適性を維持しています。しかし、すでに走行開始以来27年が経過し老朽化が目立ち始めており、更新について注目が集まっていました。

東武スペーシア
画像:東武鉄道ホームページ

2020年過ぎに新車投入か

東武鉄道は、2017年4月28日に「東武グループ中期経営計画 2017~2020」を公表し、成長戦略の一つとして「フラッグシップ特急車両の導入」を挙げ、「スペーシア」更新を示唆しました。

さらに日本経済新聞2017年5月25日によりますと、根津嘉澄・東武鉄道社長は、同紙のインタビューに対し「スペーシアの代替えも、30年以上経てば考えなければいけない」と述べ、「新型特急の導入を検討する方針」を示しました。

走行開始から「30年」とは、2020年を意味します。つまり、2020年を過ぎた頃に、新型特急の運転開始を目指すようです。

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「リバティ」とは異なる性格

東武鉄道では、2017年4月21日から、新型特急「リバティ」(500系)の営業運転を開始したばかりです。新型特急は、当然これとは違った性格の車両になるはずです。

設備など詳細は未定ですが、日経によりますと、「大手鉄道各社ではJR東日本の『トランスイート四季島』など豪華寝台列車の投入が相次いでおり、こうした動きもにらみつつ仕様を詰める」としています。

「四季島」との比較はさすがに大袈裟だとは思いますが、機能性だけでなく快適性を意識した車両になる、ということなのでしょう。

こうした報道や、中期経営計画の「フラッグシップ特急車両」という表現をみると、「スペーシア後継特急」は、機能性重視の「リバティ」とは違った性格の、豪華仕様をイメージしているようです。

「スペーシア」は、シートピッチが1,100mmという、JRのグリーン車並みのアコモデーションが売りもので、東武の「フラッグシップ特急」として十分な設備を擁していました。後継車両も、これにひけを取らない仕様を検討するとみられます。

「特急車両の地下鉄乗り入れも検討」

東武鉄道の中期経営計画では、「鉄道ネットワーク拡充による新たな需要創出」として、「特急車両の地下鉄乗入れに向けた検討」を始めるとしています。これに従うなら、新型特急も地下鉄乗り入れ可能な仕様になる可能性があります。

現在、東武伊勢崎線系統は、東京メトロ半蔵門線と日比谷線に直通運転しています。ただ、特急乗り入れとなると、折り返し設備の関係で半蔵門線は難しく、日比谷線での運転が先に検討されそうです。となると、新「フラッグシップ特急」も、日比谷線の霞ヶ関や中目黒までの乗り入れが、最初に検討されることでしょう。

日比谷線にはホームドア設置計画があり、直通させるには特急車両もドア位置を合わせる必要が生じるなど、課題もあります。それでも実現すれば、中目黒発東武日光行きなどが誕生するわけで、ぜひ期待したいところです。(鎌倉淳)


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