「日本一長い普通列車」が観光資源に? 根室本線・滝川-釧路間の完乗証明書が人気で配布を延長。

「日本一長い普通列車」といえば、根室本線滝川~釧路間を走る2429D。304.8kmを約8時間かけて走っています。JR北海道では、この列車に乗り通した人に「完乗証明書」を配布していますが、その配布期限が延長されることになりました。

この証明書は、2010年4月より、全区間を乗車した乗客に対してJRが配布しているものです。これまでに約2500枚が配布していて、予想以上の人気。そのため、当初の予定では10月31日をもって配布終了する予定でしたが、それを2014年3月31日まで大幅に延長することとしました。


また、2012年10月27日のダイヤ改正で、停車駅を2駅増やし、走行区間の48駅すべてに停車することになりました。これまで羽帯駅、稲士別駅は単線の特急追い越しの都合で通過していましたが、ダイヤ改正を機に停車するようになります。これにあわせて、デザインも一新しました。

「完乗証明書」を受け取るには、始発の滝川駅から2429Dに乗車し、釧路駅到着時に釧路駅の改札係員に、全区間に有効な乗車券を提示して、完乗した旨を申し出ればいいだけです。その場で1人につき1枚、証明書が手渡されます。

それにしても、約2年半で2500人が完乗した、ということは、1日2~3人がこの列車を乗り通していた、ということです。この人数が多いのか少ないのかは何ともいえませんが、普通列車に遠距離客が毎日乗ってくれるのであれば、JR北海道としても悪い話ではないでしょう。

筆者もこの数年前にこの列車に乗ったことがありますが、完乗証明書なんてない頃で、乗り通したのは筆者一人だけでした。もともと、「長く走る」ということ以外に特徴のない列車が、観光資源になっているのだとすれば、喜ばしいことだと思います。

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