あまりに暑い日は「すみだ水族館」に行ってみたら? ペンギンを見られるよ!【水族館レビュー】

あまりに暑いので、水族館に行ってみました。東京スカイツリータウンにある「すみだ水族館」です。小規模ながら随所に工夫が凝らされた都市型水族館はなかなか快適。暑い日に屋内型水族館はおすすめです。

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オリックス不動産が運営

すみだ水族館は、東京スカイツリータウン・ソラマチの5階と6階にある水族館です。オープンは2012年5月、運営はオリックス不動産です。

オリックス不動産は、他に京都水族館を運営し、新江ノ島水族館の運営にも携わっています。「すみだ水族館と新江ノ島水族館が同系列」というのは、筆者も今回初めて知りました。

ということで、新江ノ島水族館のノウハウが、すみだ水族館に活かされているのでしょう(想像)。

すみだ水族館

よくデザインされた「自然水景」

チケット2,100円を購入し、さっそく中へ。5階のゲートから6階に上がり、最初に広がるのは「自然水景」というゾーン。

水草を使った絵のような水槽が並びます。よくデザインされた大型金魚鉢、という感じでしょうか。美しさに目を奪われます。

すみだ水族館デザイン水景

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クラゲのライトアップ

続いてクラゲ水槽。クラゲはすみだ水族館の名物の1つで、こちらは幻想的なライトアップが印象的です。

すみだ水族館くらげ

ナポレオンフィッシュ

アクアギャラリーという水槽が並んだゾーンを抜けると、ホールに出ます。その奥にはいくつか水槽が並んでいて、さりげなくナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)がいたりします。

すみだ水族館ナポレオンフィッシュ

マゼランペンギン

すみだ水族館の目玉は、マゼランペンギン。大きなプール型水槽で、ペンギンが泳いだり休んだりしています。

すみだ水族館ペンギン水槽

ペンギンにはかなり近づくことができます。この距離感は、屋内施設ならではかもしれません。

すみだ水族館マゼランペンギン

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小笠原の海を再現

もう一つの目玉として、「東京大水槽」があります。水深6mの大型水槽で、小笠原諸島の海を再現しているとのこと。この海水はどこから調達しているのかなあ、と思ったら、ほとんど人工海水だそうです。

すみだ水族館東京大水槽

金魚の展示も

「江戸リウム」という金魚の展示ゾーンもあります。ライティングが素晴らしく、金魚がとても美しく見えます。

すみだ水族館金魚

これだけ多彩な金魚を揃えた水族館は、なかなかなさそうです。東京の下町らしさ溢れる展示です。

すみだ水族館金魚水槽
すみだ水族館金魚

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ビジュアル重視

すみだ水族館は、規模としては小さく、小一時間で一回りできます。「約260種類、総数約5,000点のいきもの」がいるそうですが、そうした生き物のバリエーションはあまり感じられず、「見る」だけならそれほど時間はかかりません。

目玉展示は、ここで紹介したクラゲ、ペンギンのほか、チンアナゴやオットセイあたりです。こうした目玉展示以外は、近海の身近な生き物を集めた印象。もちろん、それは悪いことではありません。子どもたちを連れて行って、近海の生物を見せるにはいい施設でしょう。

規模の小さい施設ながら、展示に工夫を凝らしているのが目を引きます。展示のデザイン性を重視する一方、「魚種」の紹介は軽く済ませていて、ビジュアルを重視した水族館といえるでしょう。

すみだ水族館内部

ライトな水族館

館内には休憩できるシートが多く、空調も適度で、魚の臭いもほとんど感じられません。そうした水族館がいいのかは別として、きわめて快適です。ファミリーやカップル向けのライトな水族館といえそうで、暑い日に納涼をかねて出かけるのによさそうです。

難点は、館内が狭く、とくに週末は混雑する点。利用者としては、午前9時の開館後なるべく早く訪れ、混雑する前に出てしまうことでしょう。あるいは、スカイツリー登頂の待ち時間にのぞいてみる程度の気持ちでいるのがいいかもしれません。

夏の避暑と割り切って、混雑していてもいいからのんびり館内に滞在する、という手もあるでしょう。カフェもありますので、コーヒーでも飲みながらまったりするのもよさそうです。(鎌倉淳)

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