春秋航空日本が高松線を週4日運航に減便。全路線で1日3往復しか運航しない日も。パイロットは募集中

格安航空会社LCCの春秋航空日本(スプリングジャパン)は、2015年3月29日から始まる夏スケジュールより、成田~高松線を週4往復に減便します。これまでは毎日1往復でした。

他の路線については、成田~佐賀線を1日1往復、成田~広島線を1日2往復としています。これで、少ない日には、春秋航空日本の全路線で1日3往復6便しか運航しないことになります。

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国際線接続日のみ運航

春秋航空日本の2015年夏の時刻表では、成田~高松路線は火・木・金・日の週4日の運航となりました。週末の土曜日にすら運航しないというのは驚きです。

火・木・金・日というのは、春秋航空国際線の上海~高松線の運航日にあたります。成田発便は国際線に接続するスケジュールになっているため、要は上海線接続として運航するということのなのでしょう。

春秋航空日本は、2014年8月の就航当初は各路線1日2往復を運航していました。ところが、2014年冬ダイヤから佐賀線と高松線が1日1往復に減便となり、今回、ついに高松線は国際線運航日のみ運航、という形になったわけです。

成田~高松線はジェットスター・ジャパンとも競合するため、後発の春秋航空日本には厳しい、と当初から思われていました。とはいうものの、全路線で1日3~4往復のみの運航で採算をとるのは難しいとみられます。

春秋航空日本

27名のパイロットで2機を運用

春秋航空日本では、現在運航乗務員(パイロット)の募集をしており、「ご応募の方からのよくある質問」によりますと、同社は現在B737-800 を3 機保有し、そのうち 2 機で運航しているとのこと。今後は国際線へ展開準備を進めているそうです。

2015 年 1 月現在の運航乗務員数は、機長 15 名、副操縦士 12 名の総勢27名で、全て日本人。訓練はJALの施設を使用しているそうです。JAL出身のパイロットが多いのでしょうか。

パイロットの総数と減便の関連はなんともいえません。一ついえることは、LCCの国内線は各社とも苦戦しています。春秋航空日本としても、国内線を無理に運航して赤字を出すよりは、いまは機材を余らせても力を蓄え、国際線の準備を進める、ということなのかもしれません。

スカイマークが経営破綻したいま、春秋航空日本はJAL、ANAの資本が入っていない貴重な航空会社となりました。もう少し存在感を期待したいところです。

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