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秋田新幹線「仙岩峠トンネル」と、山形新幹線「板谷峠トンネル」の違い

フル規格を目指すか否か

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秋田新幹線の仙岩峠に新トンネルを建設する構想が明らかになりました。秋田県大仙市が、整備促進の期成同盟会を結成します。山形新幹線では板谷峠にトンネルを掘る構想もあり、東北地方の2つのミニ新幹線に転機が訪れそうです。

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赤渕~田沢湖間に新トンネル

仙岩峠は岩手・秋田両県の県境に位置します。秋田新幹線(田沢湖線)は全長3.9kmの仙岩トンネルでここを通り抜けています。

新トンネルは赤渕~田沢湖間の18.1kmのほぼ全区間にわたるもので、峠の前後のカーブ、勾配区間をなくそうというものです。建設されれば、、秋田新幹線「こまち」号で数分の短縮が見込めそうです。

河北新報2018年6月1日付によりますと、「(現状の)仙岩トンネルよりも長く、直線的な単線の新トンネルを構想した。複数のルートを検討しているとみられ、2015年5月にボーリングなどの現地調査に着手。17年11月、県に結果を説明した」とのこと。ただし、具体的な計画は公表されていません。

現在の赤渕~田沢湖間には、大地沢信号場と志度内信号場の2つの信号場があり、「こまち」を含めた列車交換に使われています。新トンネルが単線になる場合、途中で1箇所の交換設備を設けることになるかもしれません。

秋田新幹線

板谷峠トンネル計画

東北地方のミニ新幹線では、山形新幹線でも板谷峠にトンネルを掘る構想があります。(山形新幹線「板谷峠トンネル」は実現するか)。こちらは山形新幹線(奥羽本線)庭坂~関根間に全長23.1kmのトンネルを掘る計画です。

板谷峠トンネル
画像:後藤源(山形県議会議員)ウェブサイトより

板谷峠トンネルと仙岩峠トンネルは、奥羽山脈を横断する地点間に長大トンネルを掘る構想という点で共通しています。両区間とも自然災害による輸送障害が起こりやすい場所であり、新トンネルの最大の目的が、運行の安定や安全性の向上であることも同じです。

ただ、板谷峠区間を含む奥羽本線は、「奥羽新幹線」という新幹線の基本計画路線に含まれています。一方、仙岩峠トンネルを含む田沢湖線は、新幹線の基本計画路線に含まれていません。これは大きな違いです。

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「板谷峠」はフル規格か

板谷峠トンネルは、将来のフル規格新幹線建設を見越した建設も視野に入っています。

吉村美栄子山形県知事は2018年1月の記者会見で、「現在のミニ新幹線仕様のトンネルで一度掘ってしまうと、また別に掘ることは困難になる。フル規格新幹線の整備をしっかりと政府に実行してもらうということとあわせて、平行してやっていくことが必要」と述べており、新トンネルを掘るとしたら、フル規格になりそうです。

一方で、フル規格新幹線計画のない仙岩トンネルは、在来線規格になるでしょう。

2つのミニ新幹線に転機

板谷峠トンネルのトンネル区間は23.1km。これに対し、仙岩トンネルは地図上で距離を測ると14km程度と見込まれます。

距離が短く、在来線規格の単線トンネルであることを考えると、建設のハードルが低いのは、仙岩トンネルでしょう。

山形新幹線の開業が1992年。秋田新幹線の開業が1997年。開業以来、これまで大きな線形改良のなかった両線ですが、新トンネルの建設検討という転機にさしかかりました。2つのミニ新幹線は、今後どう姿を変えていくのでしょうか。(鎌倉淳)


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