山陰本線、山口線の不通区間、復旧まで1年以上で長期化へ。SL「やまぐち」は運行中止。三江線も当分不通。大糸線にも被害。

7月下旬に発生した山口県北部と島根県西部の集中豪雨の影響で、鉄道にも大きな被害が出ています。とくに、JR西日本の山陰本線、山口線の被害が深刻で、復旧には1年以上かかると見られています。

山陰本線は須佐~宇田郷間の須佐トンネルと大刈トンネルが土石流で埋まっており、一部の橋脚では沈下も起きています。また、山口線では地福~徳佐~鍋倉間の第4~6阿武川橋りょうが流失。船平山~津和野間では白井トンネルが土石流で埋まったほか、地滑りも確認されています。

早期の復旧が見込めないのは、山陰本線が須佐~宇田郷間。山口線は地福~益田間です。

須佐~宇田郷間と、地福~益田間では、当分、バスによる代行輸送が実施されます。ただし、須佐~宇田郷間は、並行する国道191号線の被害も大きいため、この区間の国道が復旧されるまでは代行輸送も行われません。

この影響で、SL「やまぐち」号は、今シーズンのすべての運転及びイベントが中止となりました。

SLやまぐち
(写真:JR西日本)

また、三江線も、石見川本~浜原間の数か所で大雨のため土砂流入や線路陥没があったため、この区間が運休となっています。復旧までしばらく時間がかかる見込みで、それまではタクシーによる代行輸送が行われます。ただ、橋脚の流出などの深刻な被害はないようですので、長期化は避けられるかもしれません。

大糸線も姫川の護岸が一部崩れたため、南小谷~糸魚川間で代行輸送が行われています。こちらは8月中旬の運転再開を予定しています。

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