ルスツリゾートに外資系高級ホテルを3棟新設へ。訪日客向けで全室60平米以上。お値段はお高めに?

北海道のルスツリゾートで外資系ホテルが続々誕生しそうです。ルスツを運営する加森観光が、同リゾートに外資系高級ホテルを3棟新設するとのこと。日本経済新聞が報じました。

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ルスツタワーは「ウェスティン」に衣替え

ルスツリゾートは、総コース数、総滑走距離、リフト・ゴンドラ輸送能力がいずれも北海道ナンバー・ワン。単体のスキー場としては、ニセコグランひらふを上回り北海道最大規模を誇ります。

ニセコと異なりルスツは単体のスキーリゾートで、加森観光が全体を運営。宿泊施設としてハイランドロッジ・別館トラベルロッジ、ノース&サウスウイング、ルスツタワーの各ホテルとログハウス・コテージがあります。このうちルスツタワーは2015年12月から米スターウッドホテル&リゾートに委託し、北海道初の「ウェスティンホテル」に衣替えします。

ルスツ

「アコーホテルズ」などを新設

日経によると、加森観光は、さらに3棟のホテルを新設する予定で、いずれも外資系高級ホテルチェーンにそれぞれの運営を委託するとのこと。すでにフランスの大手、アコーホテルズと、アメリカ系の2社とも交渉を進めているそうです。新設するのは300室のホテル2棟と120室の1棟です。

ルスツリゾートの現在の総室数は、約830室。上記の新設3ホテル計720室を加えると、ルスツの総室数は数年後に約1550室に達することになります。収容力は1.8倍ですね。

そのぶんゲレンデのスキー・スノボ客も増えるわけで、コースは今より混雑することになるでしょう。といっても、ルスツは広大なので、客が1.8倍に増えてもへっちゃらだとは思いますが。

海外富裕層の利用を想定

当然のことですが、新設するホテルのターゲットは海外からの観光客です。とくに海外富裕層の利用を想定していて、部屋の面積は全て60平方メートル以上とする方針だそうです。となると、宿泊金額もかなりお高めになるのでしょう。レストランも日本人の感覚からしたら腰が抜けるような価格になるのでしょうか。

北海道の素敵なスキーリゾートに外国人がたくさんやってくるのは素晴らしいことです。それはそれでいいのですが、東京から格安ツアーでやってくる日本人の庶民が使えるホテルやレストランも残しておいてほしいものです。

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