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「ザ・リッツ・カールトン日光」が2020年に開業へ。超高級ホテル誕生で、日光・中禅寺湖はどう変わるか

ホテル世界最大手の米マリオット・インターナショナルと東武鉄道が、栃木県日光市の中禅寺湖半に超高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」を2020年夏に開くと発表しました。

東武が中禅寺湖畔に建設する新ホテルにリッツ・カールトンのブランドを冠し、マリオットが運営を受託します。超高級ホテルの代名詞である「リッツ」が中禅寺湖畔にできるとは、ちょっと驚きです。

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日光レークサイドホテル跡地に誕生

ザ・リッツ・カールトン日光は、東武が2016年1月に営業を休止した「日光レークサイドホテル」跡地にオープンします。日建設計が設計を担当し、近く既存建物の解体工事に着手します。

新ホテルは地上4階建てで客室数は94室。このうち84室が50平米超のスタンダードルーム、10室が100~200平米のスイートルームです。超高級ホテルらしく、全室50平米超えです。

ザ・リッツ・カールトン日光

露天風呂付き大浴場も

レストランは2カ所、バーラウンジ、ジム、スパを備えます。また、日本式の温泉大浴場も設置し、露天風呂も併設されます。もともと日光レークサイドホテルには硫黄泉が引いてあったため、これを活用します。ザ・リッツ・カールトンで日本式大浴場が設置されるのは初めてのことだそうです。

宿泊料金は、日本で展開している他の「ザ・リッツ・カールトン」に近い価格設定になるとされ、安くて1泊6万~7万円程度、高い部屋では20万円以上とみられます。

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滞在型観光地の象徴に

日光エリアは「国際観光地」と言われてきましたが、箱根や軽井沢のようなリゾート感はありません。金谷ホテルなどの老舗ホテルはありましたが、高級ホテルは乏しかったエリアです。

訪日観光客の急増で、日光にも多くの外国人観光客が押し寄せていますが、都内からの日帰りが主流。東武としては滞在型観光地への脱皮を図りたいと考えているようで、リッツをその象徴にしたいようです。

一方のマリオット側も、新しい観光エリアの開発を望んでいたようです。日経コンストラクション2016年11月8日付によりますと、マリオットのポール・フォスキー氏は、記者会見で「日本は今、前例にないほどの観光客が押し寄せている。しかも観光客は大都市から次の新しいフロンティアのような場所を求めている。ザ・リッツ・カールトン日光はまさにそれを実現できる場所になる」と、自信を見せたそうです。

「ザ・リッツ・カールトン」は、日本では大阪、東京、沖縄、京都の4施設を展開し、ニセコでもオープンを予定しています。マリオットとしても、日光はこれらのエリアに並ぶ価値がある、と考えているのかもしれません。 

「日光の復権を真剣に考える」

正直なところ、日光・中禅寺湖エリアはバブル崩壊以降、観光地としてはやや寂れてきた印象があります。それが外国資本によって注目され、再び脚光を浴びるのは素晴らしいことです。

一つのホテルだけで大きく変わることはないとは思いますが、東武は、新型特急の投入や、SL運転など、日光鬼怒川エリア全体の再開発に力を入れています。その流れでみると、リッツの進出は、日光・中善寺エリアの活性化の大きな弾みになるのではないか、と考えます。

記者会見で東武鉄道の根津嘉澄社長は、「日光のリゾート地としての復権を真剣に考えている。東武グループは重要な経営資源として日光に積極的な投資を行っていく」と宣言したそうです。この言葉を聞くと、東武もがんばって誘致したんだな、と感心します。

個人的に気になるのは、大浴場です。ザ・リッツ・カールトンの温泉露天風呂とは、どんななのでしょう。一度は入ってみたいですが、日帰り入浴とか、できなさそうですね。(鎌倉淳)

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